イスラエル軍情報部長官、10月7日の失敗で辞任

Aharon Haliva

イスラエル国防軍軍事情報総局のアハロン・ハリバ総司令官

【America First Report】タイラー・ダーデン著、ゼロヘッジ 2024年4月22日

https://americafirstreport.com/israels-military-intelligence-chief-resigns-over-oct-7-failures/

イスラエルの軍事情報機関のトップが、10月7日のハマスによるテロ攻撃を予測できなかったとして辞任を表明した。

 

イスラエル国防軍軍事情報総局のアハロン・ハリバ総司令官は、後任が任命され次第、その職を辞する予定である。


これは、10月7日の件に関して辞任する最初の上級将校となるハリバ氏の辞任であり、ネタニヤフ政権がハマスに拘束されている残りの人質の安全な帰還を達成できなかったことへの反動として、イスラエルの大規模な抗議が続いている中でのことである。

 

軍の発表によると、この辞任はヨアヴ・ギャラント国防相によって承認された。

イスラエルメディアの声明によると、「10月7日にハマスによって実行された致命的な侵攻の責任を負うのは、ハリバと並んで、シン・ベト治安当局のトップとIDF参謀長を含む他の国防当局のトップである」という。

 

タイムズ・オブ・イスラエル紙は、これらの高官について、「今のところ辞任を表明している者はいないが、治安情勢が安定すれば辞任する者も多いだろう」と報じている。


10月7日、ノヴァ音楽祭での致命的な攻撃の中、ハマスや他のパレスチナ過激派がイスラエルの南国境を簡単に突破し、イスラエル国防軍国境警備隊の前哨基地をも制圧できたことに疑問の声が広がっている。

 

イスラエルには、世界で最も洗練された高度な監視システムがある。

 

民間人を中心に1,160人以上が死亡し、240人以上のイスラエル人と外国人が人質に取られたが、捕虜の多くはその後死亡した。10月7日の警備の失敗はまだ調査中であり、今後何年も精査されることになるだろう。


しかし、アルジャジーラは、ハリバ将軍の軍情報機関トップのポストからの辞任は政治的なものでもあり、ネタニヤフ首相の危機への対処と現在進行中のガザでの戦争に関係していると見ている。


イスラエルの作家でハアレツ紙の元コラムニストであるアキバ・エルダール氏によれば、ハラヴィ少将が辞職したのは、ネタニヤフ首相がガザ戦争をすぐに終わらせるつもりがないからだろうという。


エルダール氏はもう一つの理由として、首相が「捕虜をイスラエルに連れ戻すことに興味がない」ことを挙げた。


ネタニヤフ首相は最高権力者であり、彼は(ハマスの攻撃の)責任を取ろうとしなかった。

 

10月7日の警備と情報収集の失敗に関するイスラエル軍自身の内部調査については、2018年までの範囲を遡ることになると見られている。


次のような分野が深い調査の焦点となる。

参謀本部が調査する主なテーマは以下の通り。タイムズ・オブ・イスラエルによると、2018年からの国境を中心としたガザに対する自衛隊の認識の発展、2018年から戦争勃発までのハマスに対する自衛隊の情報評価、10月7日前夜とそれに至るまでの数日間の情報と意思決定プロセス、ハマスに侵攻されたイスラエル南部のすべてのコミュニティと陸軍基地の制圧を部隊が回復した10月7日から10日までの戦闘中に行われた指揮統制、フォーメーション、命令」である。