ネタニヤフ首相、「ハマスの後の日」計画を発表

2024年1月7日、テルアビブの国防省で週次閣議を開くイスラエルのネタニヤフ首相。© RONEN ZVULUN / POOL / AFP

【RT】2024年2月23日

https://www.rt.com/news/593012-netanyahu-plan-hamas-gaza/

イスラエル首相はガザの「完全な非武装化」を望んでおり、ガザは「地元の役人」によって統治されるべきだと述べている。


イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスとの紛争が終結した後のガザの将来計画を正式に発表した。

 

『The Day After Hamasハマスの後の日)』と題された1ページの文書は、2月22日(木曜日)にイスラエル政府に提出され、即時、中期、長期の行動案が示された。

 

同文書には、イスラエル国防軍は「ハマスの軍事力と政府インフラを完全に破壊するまで」、そしてイスラエル人の人質が返還され、強固な安全保障体制が整うまで戦争を続けるというネタニヤフ首相の姿勢が改めて記されている。

 

中期的には、首相はイスラエルが安全保障のために飛び地での「活動の自由を維持」することを望んでいる。「ガザ地区では、治安維持のために必要な軍事力以外は、完全に非武装化する」。

 

ネタニヤフ首相はまた、ガザへの密入国を防ぐため、ガザとエジプトの国境を「南側封鎖」することを提案した。

 

この計画では、民政の責任を、テロを支援するいかなる団体ともつながりのない、管理経験のある「地元の役人」に任せることを提案している。

 

一方、イスラエルのある高官は『タイムズ・オブ・イスラエル』紙に、ユダヤ国家はヨルダン川西岸地区を拠点とするパレスチナ自治政府PA)のガザ統治への参加に反対していると語った。

 

同氏によれば、PAは2007年にガザから追放されて以来、ハマスと対立しているが、それでも10月7日の襲撃を非難することはできなかったという。

 

ネタニヤフ首相の計画では、イスラエルは「パレスチナ国家の一方的承認に反対し続ける」とも強調している。

 

パレスチナ外務省は、ネタニヤフ首相の計画は本質的にガザの「再占領」を意味し、パレスチナ国家樹立の努力を妨害するものだと主張し、反発している。

 

「ネタニヤフ首相の計画は、政権を維持するために戦争を長引かせるという彼の利益にかなうものだ」と付け加えた。

 

ハマスが10月7日にイスラエルへの奇襲攻撃を開始し、約1,200人のイスラエル人を殺害した。公式データによれば、その後のイスラエル国防軍のガザ作戦で29,000人以上のパレスチナ人が死亡している。