【America First Report】ミカレヤ・バロー、デイリーカラー・ニュースファンデーション 2023年12月2日 DCNF(Daily Caller)
イスラエルは、ハマス過激派が1200人のイスラエル人を殺害し、約240人を人質に取った10月7日の同時多発テロに関連するハマスのテロリスト指導者に対する数年にわたる暗殺キャンペーンを計画している、とウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、モサドやその他の諜報機関に対し、ガザでの戦争が一段落したら、レバノン、トルコ、カタールにいるハマスの指導者を追い詰め、殺害するよう命じた、とWSJはイスラエル政府関係者の話を引用して報じている。
これまでイスラエルは、外交上の危機を避けるため、パレスチナに拠点を置くグループのメンバーを他国で標的にすることを避けてきた。
WSJによると、ネタニヤフ首相は11月22日のテレビ演説で、「私はモサドに対し、ハマスの首領がどこにいようとも行動するよう指示した」と述べた。
WSJによると、カタールは、米国からテロ組織として指定されているハマスが、首都ドーハから政治事務所を運営することを何年も許可している。カタール、レバノン、イラン、ロシア、トルコは、ハマスのテロリストをかくまったこともある。
ヨアヴ・ギャラント国防相は、指導者たちは 「借りた時間」の中で生きていると語った、とWSJは報じた。
「彼らは死を宣告されている。ガザにいるテロリストも、高価な飛行機で飛んでくるテロリストも、闘争は世界中に及んでいる」
WSJによると、イスラエルはすでに、戦争が続く間、ガザに住むハマスのテロリスト指導者を殺害する作戦を実施している。イスラエルは、ハマスが同じことを繰り返さないようにすることを意図している。
しかし、WSJによれば、イスラエル政府関係者の中には、この計画を秘密にしておきたいと考えている者もいる。
彼らはまた、すぐに暗殺を始めるかどうか議論したが、カタールのハマス過激派を始末することは、首長国がハマスとの人質解放を仲介する道を閉ざしてしまうことを恐れて控えた。
モサドのデビッド・バルネア代表は11月28日(火曜日)、ドーハでウィリアム・バーンズCIA長官と会談し、停戦延長とさらなる人質解放について話し合った。
WSJによれば、暗殺の中には国際法に抵触するものもあるが、だからといって多くの国が標的殺害を実行し、その後の国際的な混乱を乗り切ることを止めてはいない。
イスラエルの諜報部隊は、何十年もの間、人間を標的にした暗殺を秘密裏に行なってきた歴史がある。
ネタニヤフ首相は、ヨルダンでハマスの指導者ハレド・メシャールに対する暗殺未遂を監督し、その結果、同グループの精神的指導者であるシェイク・アーメド・ヤシンを釈放した。
イスラエル政府のスポークスマンは、デイリーカラー・ニュースファンデーションのコメント要請に応じなかった。モサドはコメントを得られなかった。