イスラエルは134人の人質のうち60-70人しか生存していないと考えている

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン著 2024年3月31日日曜日 - 午前02時35分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/israel-believes-only-60-70-out-134-hostages-are-still-alive

イスラエルの公式発表によると、ガザ地区で人質となっている人数は134人で、そのほとんどがイスラエル国民と外国人である。

 

カタールでの停戦交渉が膠着する中、イスラエルの新聞『ハアレツ』は、イスラエル政府関係者が、ガザにいるイスラエル人の人質でまだ生きているのは60~70人だと考えていることを明らかにした。

 

イスラエル国防総省によれば、ガザには合計134人の人質と遺体が拘束されている。

 

そのうち36人が軍によって殺害されたことが確認されており、そのうちの何人かは10月7日に遺体がガザ地区に運び込まれた。

 

生きている人質98人のうち、10人が外国人(タイ人8人、ネパール人1人、メキシコとフランスの市民権を持つ男性1人)である。


BBC経由

さらに、人質の家族の一部は1カ月前、20人の人質が生命の危機に瀕していることを知らされた。この危機に近い無名の情報筋はハアレツに、「私の思い違いであることを願うが、その数はもっと少ないかもしれない」と語った。

 

ガザ地区の大部分で激しい戦闘が繰り広げられていることから、人質は、ハマスの指揮統制センターもある、地下に何キロも続く地下トンネルのどこかに拘束されているのではないかと広く推測されている。

 

イスラエルの容赦ない爆撃作戦によって、人質の何人かは近隣地域全体が壊滅状態になり、殺害された可能性もある。

 

昨年12月には、3人のイスラエル人人質が、パレスチナ過激派と見間違えたイスラエル軍によって射殺されるという悲惨な事件が起きている。

 

ネタニヤフ首相率いるイスラエル指導部は、ハマス討伐のための軍事作戦を人質奪還よりもはるかに優先していると、人質の家族から非難されている。

 

昨年のハマスとの停戦・交換で解放された人質の最近の証言には、次のようなものもある。

 

このような無差別的で場当たり的な政策に対する感覚に呼応するように、11月下旬の一時停戦中にパレスチナ人囚人との交換取引の一環として解放されたばかりのイスラエル人人質や、人質の家族の証言によると、ガザに拘束されている人質の主な恐怖のひとつは、イスラエル軍空爆や砲撃の脅威にさらされることだった。

 

これらの証言によれば、人質の多くはトンネルではなく地上に拘束されていたため、こうした攻撃を特に受けやすかったという。

 

テルアビブやエルサレムでは、犠牲者の家族が主導する大規模な反ネタニヤフ抗議デモが続いている。ワシントンに対しても停戦を求める圧力が高まっている。

 

ネタニヤフ首相は現在、戦争を長引かせる目的で停戦プロセスを『妨害』しているとして、政府内部からの非難に直面している。