ガザに残された人質の5分の1が死亡:イスラエル政府関係者

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン著 2024年2月7日水曜日 - 午前12時25分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/one-fifth-remaining-hostages-gaza-believed-dead-israeli-officials

イスラエル当局は、ハマスパレスチナイスラム聖戦(PIJ)が拘束している残りの人質の5分の1以上が拘束中に死亡したことを明らかにした。

 

ニューヨーク・タイムズ』紙が報じた極秘調査によると、ガザに残っていると思われる136人の人質のうち、少なくとも32人が120日以上の紛争の間に死亡したという。


イスラエルの匿名当局者は、死亡が確認された32人の人質の家族には、それぞれの家族の死亡が通知されたと述べている。

 

「この32人という数字は、イスラエル当局がこれまで公表してきた死亡した人質の数よりも多い。イスラエル軍はコメント要求に対する回答の中で、死者の大半は10月7日に殺害されたと述べた。」

 

10月7日のイスラエル南部へのテロ襲撃では240人以上の人質がとられたが、11月に1週間の停戦と人質・囚人交換が成功し、その約半数が解放された。

 

それ以来、いまだ拘束されている人質の家族は、残りの人質を取り戻すために、ネタニヤフ政権に再停戦を要求する大規模な抗議行動を起こしている。

 

1月には、一部の家族が国会を襲撃し、議員たちに決定的な行動を要求した。

 

さらに32人の人質が死亡したという今回の新事実は、イスラエルの意思決定者に向けられたさらなる怒りに火をつけることになりそうだ。

 

ネタニヤフ首相は個人的な政治的存続への懸念から、より追い込まれているとさえ非難されている。

 

遺族の中には、イスラエルのガザ政策の方向性を決めるために、正式に政界に進出しようと考えている者もいる。

 

人質のカルメル・ガトのいとこで、「人質家族フォーラム」キャンペーン・グループの活動家であるギル・ディックマンもその一人である。

 

もう一人は、12月15日にガザでイスラエル軍に誤って射殺された3人の人質のうちの一人、アロンを兄に持つジョナサン・シャムリズで、彼は率直な政府批判者となっている。

 

「この国を立て直すために必要なことをする。それが政界に入るということであれば、それはそれで考えなければならない」と彼はロイターに語った。

 

現在、カタール、エジプト、そしてCIAのウィリアム・バーンズ長官が仲介する真剣な停戦交渉が各首脳で行われているが、大きな進展はまだない。


イスラエル軍は現在、数十万人の国内避難民がキャンプに押し込められているガザ最南端の都市ラファへの地上攻撃を開始している。