中国、台湾離島周辺のパトロールを強化

China steps up patrols around outlying Taiwan islands

イメージ: 台湾と中国の国旗
【Insider Paper】時事通信2024年3月15日 12時30分
https://insiderpaper.com/china-steps-up-patrols-around-outlying-taiwan-islands/

中国沿岸警備隊は3月15日、台湾の金門(キンメン)諸島で相次いで発生した漁船衝突事故を受け、パトロールを強化すると発表した。

 

金門諸島は台北の統治下にあるが、中国本土からわずか5キロ(3マイル)しか離れていない。

 

先月、台湾の沿岸警備隊に追跡されていた中国漁船が転覆し、2人の男性が死亡した。

 

3月14日(木曜日)にも中国漁船が転覆し、乗組員2人が死亡した。

 

この船は追跡されていた形跡はなく、この沈没事故を受けて中国と台湾は共同で救助活動を行った。

 

中国沿岸警備隊は金曜の声明で、当日は「法に基づき」金門諸島近海をパトロールしたと述べた。

 

沿岸警備隊は、台湾からの漁民を含む中国人漁民の合法的な権利と利益、安全と財産を守るため、パトロールを強化し続ける」と述べた。

 

北京は台湾を自国の領土と主張し、必要であれば武力で台湾を奪取すると宣言している。

 

台湾の沿岸警備隊長によれば、2月14日の最初の死亡事故以来、金門周辺海域では毎日平均6〜7隻の中国船が目撃されているという。

 

この転覆事故では、生存者がボートが「突っ込まれた」と語ったと報じられ、両岸の関係はさらに緊張した。

 

しかし台湾は、船が「禁止水域」に入った後、沿岸警備隊は正当な手続きを踏んだと主張した。

 

台湾の巡視船から逃れようとして「バランスを崩して転覆」したという。

北京は、台湾がこの事故について「責任逃れをし、真実を隠そうとしている」と非難した。