2050年までに世界のがん罹患率はほぼ2倍になるとWHOが予測

【Natural News】2024年02月22日  イーサン・ハフ著

https://www.naturalnews.com/2024-02-22-2050-worldwide-cancer-rates-to-nearly-double.html

世界保健機関(WHO)は、2050年までに世界中で新たに診断されるがん患者数は、現在の数字に比べて77%増加すると予測している。

 

今後30年間で、何千万人もの人々が初めてがんと診断されると、WHOの新しい報告書は警告している。

 

2050年には3500万人以上のがん患者が新たに発生すると予測され、2022年には2000万人であった。

 

WHOの国際がん研究機関(IARC)が発表したこの報告書は、「急速に増加する世界のがん負担は、人口の高齢化と増加、および社会経済的発展に関連する危険因子への人々の曝露の変化を反映している」と述べている。

 

「タバコ、アルコール、肥満ががん罹患率増加の主な要因であり、大気汚染は依然として環境リスク要因の重要な原動力である。

 

2022年には970万人ががんで死亡するとIARCは予測している。さらにIARCは、5人に1人が人生のある時点でがんに罹患し、男性の9人に1人、女性の12人に1人ががんで死亡すると予測している。


■■アメリカ、がんの新記録を更新


2022年に報告された新たな癌と死亡のおよそ3分の2は10種類の癌に起因しており、最も顕著なのは肺癌で、女性の乳癌、男女ともの大腸癌、男性の前立腺癌、一般的な胃癌がそれに続く。

 

肺がんが最も一般的ながんとして再浮上しているのは、アジアにおけるタバコの永続的な使用に関係している可能性が高い」と報告書は述べている。

 

肺がん患者の20%が死亡し、世界で最も死亡率の高いがんとなっている。第2位は大腸がん、第3位は肝臓がん、第4位は乳がん、第5位は胃がんである。

 

女性では、乳がんが最も多く診断され、最も死亡率の高いがんである。

 

アメリカ癌協会(ACS)も最近、特にアメリカにおける癌の発生率が新記録を更新していると警告する報告書を発表した。ACSによれば、米国における新たながん患者数は初めて200万人を超えるという。

 

「これは1日におよそ5,500人が新たにがんと診断されることに相当する」とエポックタイムズ紙のナヴィーン・アスラップリー記者は書いている。

 

ACSは報告書の中で、主に高齢者ががんを発症していることを指摘し、がん発生率の増加は診断件数の増加も要因であると付け加えた。

 

米国で最も多いがんの上位6つは、乳がん前立腺がん、子宮内膜がん、膵臓がん、腎臓がん、メラノーマで、肺がん、結腸・直腸がん、膀胱がん、非ホジキンリンパ腫がこれに続く。

 

「2024年には、米国で611,000人以上のがんによる死亡が予測されています」とACSは言う。

 

「これは毎日1,600人以上ががんで死亡していることになる」

 

癌の種類によっては診断数が減少しているものもあるが、特定のサブグループでは発生率がかなり上昇している。いくつかの例を挙げよう。

 

- 35歳以下の大腸がん

- HPV(ヒトパピローマウイルス)と診断された人の口腔癌

- 女性における肝臓がん

- 30歳から44歳の女性における子宮頸がん

 

感染症の専門家である董裕鴻博士によれば、子宮頸がんと口腔がんの増加は性行為の増加によるものである。

 

「ここ数十年、若いうちから性行為を行い、複数の性的パートナーを持つ傾向があり、HPV感染の可能性が高まっています。」

 

「HPVが発癌性ウイルスであることはよく知られている。HPVが癌を引き起こす役割は、主に癌を誘発するタンパク質によるものです。これらのタンパク質は、身体の腫瘍と戦うメカニズムを破壊し、迅速かつ制御不能な細胞増殖をもたらす」