急増する債務が富裕国を「財政の死」に追いやる - エコノミスト

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【RT】2024年2月11日

https://www.rt.com/business/592093-global-debt-fiscal-debt/

世界の借金は昨年300兆ドルを突破

投資・資産顧問会社ラファー・テングラー・インベストメンツのアーサー・ラファー代表が警告した。

 

今週のCNBCとのインタビューで、同氏は「負債の10年」を予測し、借入危機は先進国と新興国の両方に及んでおり、「良い結末」にはならないと付け加えた。

 

エコノミストによれば、世界の債務は10年前から100兆ドル急増し、昨年9月には過去40年で最大の世界的な金利上昇の中、過去最高の307兆4000億ドルに達した。

 

米国、英国、フランス、日本などの裕福な国々は、無秩序な債務蓄積により、その増加分の80%以上を占めている。

 

中国、インド、ブラジルは、新興市場の中で最も顕著に借入金が増加した。

 

ラッファー氏は、「債務問題に対処しない大国のいくつかは、財政的に緩慢な死を迎えるだろう」と述べ、新興国の中には「破綻する可能性もある」と付け加えた。

 

低所得国は債務苦に陥るリスクが高いが、高齢化と労働力不足のため、高所得国にとって債務返済は特に問題となるだろう、とエコノミストは警告した。

 

国際金融研究所の最新レポートによると、2012年の先進国の平均債務対GDP比は110%、新興国では35%であったのに対し、債務の割合は世界のGDPの336%という驚異的な水準に達している。