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【RT】2024年2月10日
https://www.rt.com/business/592217-eu-germany-economy-trouble/
ドイツ企業の約15%が経営難に陥っていると報じられる。
ブルームバーグが今週、アナリストの話を引用して報じたところによると、ドイツ経済は2023年最終四半期に縮小した後、インフレと高金利が産業界に重くのしかかり、困難な1年となりそうだという。
連邦統計局(デスタティス)によると、2023年10-12月期のドイツ経済は停滞し、GDPは0.3%減少した。
インフレ率は1月に3.1%まで低下したものの、目標の2%を上回る状態が続いている。ここ数ヶ月の消費者物価の高騰は金利の急上昇を招き、製造業と不動産セクターの問題を露呈した。
コンサルティング会社アルバレス&マルサルによると、ドイツでは現在約15%の企業が経営難に陥っており、これはヨーロッパで最も高い割合である。
「ドイツは本当に困っている......製造業の景気はどこも減速しているが、ドイツではエネルギーコストの上昇がこれに拍車をかけている。
また、自動車部門でも中国との競争にさらされている」と、英バーイングス銀行のファンドマネージャー、ブライアン・マングウィロ氏はブルームバーグに語った。
同ニュースは、2024年に向けた初期の調査では、経済的な苦境が当面収まる見込みはほとんどないと指摘している。
ヴァイル・ヨーロピアン・ディストレス・インデックスによると、ドイツはヨーロッパで最も苦境にある市場として浮上している。
ドイツ政府と欧州委員会は、高インフレ、エネルギー価格の上昇、国際貿易の停滞により、2024年のドイツ経済は0.4%縮小すると予測している。
アナリストは、不動産セクターの問題と経済成長の欠如がドイツの銀行に問題をもたらす可能性が高いと指摘している。
ドイツの中央銀行の最近の報告書によると、商業用不動産ローンの約3分の1が3年以上の借入コストの上昇に直面しており、これが貸し倒れや減損につながる可能性があるという。
全体として、多くの市場関係者は利下げに注目している、とブルームバーグは述べている。
「マクロ的に厳しい状況にある企業にとっては、金利引き下げは一筋の光明である。金利の引き下げが資本市場のソリューションの利用可能性を具体的に高めるまで、ストレスは続くだろう」とアルバレス&マルサルは予測した。