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【RT】2023年12月2日
https://www.rt.com/business/588388-eu-imports-russian-nuclear-fuel/
EUは制裁対象国からの原子炉用燃料供給を必要としている
EUは、ウクライナ紛争に関連した制裁措置や輸出規制にもかかわらず、過去2年間にわたりロシアからの核燃料やサービスの輸入を強化してきたと、ロイター通信が11月29日(金曜日)にユーラトム供給機関(ESA)を引用して報じた。
報告書によると、ブルガリア、チェコ共和国、フィンランド、ハンガリー、スロバキアが使用するロシア設計のVVER型原子炉を運転するために、EU圏は供給源に依存し続けている。
ESAのステファノ・チッカレッロ氏によれば、この5カ国は昨年、2021年比で30%増の転換サービスと22%増の濃縮燃料をロシアから購入しており、今年は2021年の輸入量を上回る可能性が高いという。
ESAのステファノ・チッカレロ氏によれば、今年は2021年の輸入量を上回りそうだという。
「ロシアに依存していないEU加盟国は、ロシアへの依存度をさらに下げようとしている。一方、ロシアの燃料に完全に依存している国々では、代替燃料が認可される前に供給が途絶えた場合に備えて燃料の在庫を増やしている」とチッカレロはロイターに語った。
原子力発電はEUのエネルギー消費のおよそ10%を占めており、フランス、スウェーデン、ベルギーがEU最大の発電国である。
ロシアの原子力部門は、これまでのところブリュッセルの制裁の対象にはなっていない。
しかし、いくつかの加盟国は以前、ロシアからの核燃料の輸入制限を次の懲罰的措置に加えるという見通しを打ち出していた。しかし、EUの制裁措置にはEU27カ国の全会一致が必要であり、ハンガリーとスロバキアはロシアの核燃料輸入制限を支持しないと繰り返し強調している。