ロシア経済はユーロ圏の3倍のスピードで成長 - Guardian

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【RT】2023年11月24日

https://www.rt.com/business/587897-russia-economy-growth-sanctions/

2024年のGDPはユーロ圏の0.5%増に対し1.5%増と予測

 

欧米の経済制裁は今のところロシアの経済成長を止めることはできず、ユーロ圏の経済成長を上回ると『ガーディアン』紙が11月23日(木曜日)に報じた。

 

同社の予測によると、ロシアの国内総生産GDP)は2024年に1.5%成長する。対照的に、ヨーロッパ最大の資産運用会社であるアムンディによれば、ユーロ圏の来年の経済成長率はわずか0.5%だという。

 

アメリカ、ヨーロッパ、日本、オーストラリア、つまり主要先進国が、効果的な制裁を加えることができないということだ。しかし、これが現実なのです」とアムンディのCIO、ヴァンサン・モルティエはパリでの記者会見で語った。

 

モルティエ氏は、制裁はロシアの特定の個人や団体に一定の影響を及ぼし、その資産は過去20ヶ月間にわたって凍結されているが、ロシアの輸出入はほとんど影響を受けていないと指摘した。

 

欧米市場へのアクセスを失ったロシアは、貿易の大半をBRICS(ブラジル、インド、中国、南アフリカ)のパートナー国や、制裁対象国との貿易増加の恩恵を大いに受けているチュルキエやカザフスタンといった国々に振り向けることに成功した、とモルティエは言う。

 

「これは現実の確認です。結局のところ、ウクライナの戦争を振り返れば、ヨーロッパは直接的かつ強い被害を受けた。ヨーロッパは直接的かつ強い被害を受け、アメリカにとっては(その影響は)中立である」

 

ロシアは昨年来、ウクライナ紛争をめぐる西側諸国からの前代未聞の経済制裁に直面しており、2022年末時点の経済規模は2.1%の縮小に追い込まれている。

 

しかし、最近のデータによると、その後、ロシアは制限にほぼ適応しており、ロシア財務省は年末までに3%の成長を予測している。


多くの国際機関も最近、ロシアの経済予測を上方修正した。欧州委員会は、「財政刺激策に支えられた予想以上に強い内需」を背景に、ロシアのGDPは今年2%成長し、2024年と2025年はともに1.6%拡大すると予想している。