【America First Report】イーサン・ハフ著 NATURAL NEWS 2023年10月22日
ナチュラル・ニュース
今、市場と金融システム全体が置かれている状況は、末期患者が生命維持装置でかろうじて息をしている一方で、主治医が家族に「すべてが上向きだ」と言っているようなものだ。
言い換えれば、状況は密室で実に醜いのだが、その密室が今、世界中の人々が見たり体験したりできるよう、大きく開かれようとしているのだ。
ウルフ・リヒターが言うところの、現在進行中の「債券の血祭り」を見てみよう。連邦準備制度理事会(FRB)のインフレとの闘いに対する妄想は、インフレがなくならないという現実を目の当たりにして、ついに道を踏み外しつつある。
悪名高い嘘つきのジャネット・イエレン財務長官が言い続けていたように、インフレは一過性のものではない。
長期収量は5%を割るところまで来ている。前回これが起きたのは2007年で、その直後に何が起きたかは周知の通りだ。デイリー・ドゥーム誌が説明するように、これは「FRBによるQE(量的緩和)と金利抑制が何年も続いた後の、大きな体制転換を意味する。
基本的には、長期債市場がインフレと金利の正常化という妄想から目覚め、再び下降に転じるという未知の領域に突入している。マネーの支配者たちがいくらそうであるかのように装って語ろうとも、このようなことは起こらない。
FRBの金融破壊は、今まさにその破壊を成し遂げようとしている。そうしなければ、インフレがその役目を果たすだろう。
■■ 債券市場が崩壊すれば、住宅市場、銀行、そして最終的にはすべてが崩壊する
FRBがシステムを引き締め続け、急激なリセッションに突入すると、ハギスが「あらゆるものがバブル」と形容するものを修正するために、市場に再び劇的な急落が起こるだろう。
「そのような巨大な妄想に基づいて投資してきた人々が、ワイル・E・コヨーテのように、非常に高い崖の淵を通り過ぎてしまったことにようやく気づいてパニックに陥るからだ。
FRBがQT(量的引き締め)を行い、金利を引き上げたこと、そして政府が際限のない莫大な赤字に溺れ、新たな国債発行を大量に必要としたことから、ビッグ・ボンド・バブルの暴落は避けられなかった。
政府が赤字支出を続けることで、国の借金が増え続けている。その方法は、膨大な量の財務省証券を市場に積み上げることだ。
今問題になっているのは、中国やロシアなど多くの国が国債を投げ売りしているのと同時に、国債の新規買い手が不足していることだ。
「利回りは、需要が現れるまで上昇することで、すべての需要問題を解決する」とハギスは説明する。
「利回りは、需要が現れるまで上昇することで、すべての需要問題を解決する。FRBが記録的なペースでバランスシートを縮小しており、1年あまりですでに1兆ドル以上の証券を売却している」
その結果、債券バブルの崩壊とともに住宅市場も崩壊し、住宅市場は凍りついた。
銀行の準備金も債券の切り下げによって圧迫されている。つまり、より多くの銀行がまもなく破綻し、バブル経済全体を崩壊させるドミノ倒しがさらに進行することになる。