【Breit Bard】2023年10月21日 クルト・ジンドゥルカ 記
ロンドン警視庁は、イスラエルで起きた事件がヨーロッパ全土に深刻な影響を与え続けている今、今月に入ってから反ユダヤ主義的犯罪が1350%増加したという驚異的な数字を記録した。
警視庁が10月20日(金曜日)に発表した数字によると、ロンドンでは今月初めから10月18日までに218件の反ユダヤ犯罪が記録された。これは、わずか15件であった昨年の同時期に比べ、「著しい」増加であった。
しかし、首都ロンドンで逮捕に至ったのは21件であり、逮捕に至ったのは全体の7%弱に過ぎない。
ロンドン警視庁は、ユダヤ人の多い地域でのパトロールを強化したにもかかわらず、今月に入って反ユダヤ主義的犯罪が1,353%も激増したと発表した。
「個人やグループに対する個人的またはオンライン上での罵倒、人種的または宗教的動機による犯罪被害、その他の犯罪 "が含まれるという」
さらにロンドン警察は、「イスラム嫌悪犯罪」も昨年の同時期の42件から101件へと140%増加していると主張した。
英国のユダヤ系住民に対する反ユダヤ主義的犯罪の防止を目指す慈善団体、コミュニティ・セキュリティ・トラスト(CST)は、イスラエルとパレスチナで紛争が起きている時期にはこのような犯罪が増加することがよくあるが、今回の増加は典型的なケースよりも大きいようだと指摘した。
CSTの政策責任者であるデイブ・リッチ氏は、ガーディアン紙に次のように語っている。
「反ユダヤ憎悪犯罪のこのような大きな急増は、イスラエルが戦争状態になるたびに起こっているが、ウクライナ戦争のような他の外国との紛争は、ここ英国では同様の憎悪犯罪の爆発を引き起こさない。現代の英国でこのようなことがいまだに起きているのは恥ずべきことであり、呆れることだ」
反ユダヤ主義的な攻撃が急増していることを受けて、ユダヤ人学生連合は、若いユダヤ人は攻撃の標的にされるのを避けるため、公共の場で宗教的なシンボルを身につけることを避けていると述べた。
同様の警告はドイツでもなされており、ドイツでも10月7日のハマスによるイスラエルへのテロ攻撃以降、反ユダヤ主義が増加している。
ロンドンのユダヤ人居住区でコーシャー(食物規定)レストランのガラスドアが破壊者に壊される https://t.co/8LiRfCg8z3
- ブライトバート・ロンドン (@BreitbartLondon) 2023年10月9日
この統計の発表は、ロンドンで大規模な親パレスチナの抗議デモが行われる前に行われた。警視庁はデモ参加者に対し、ハマスのような非合法テロ組織を「支持するシンボルを身につけたり、携帯したり、その他の方法で表示したり」した者は逮捕されると警告した。同警察は、特定のスローガンを唱える者も同様であると述べた。
しかし、ヨルダン川から地中海までのユダヤ国家とその国民の破壊を求める「パレスチナは自由になる、川から海まで」という大量虐殺的な聖歌は、スエラ・ブラバーマン内務大臣の促しにもかかわらず、自動的に逮捕の理由にはならないという。
「シナゴーグやユダヤ人学校の外、あるいは威嚇を目的としたユダヤ人やグループに対する直接的なものなど、これらの言葉を唱えることが違法となるシナリオは想定できるが、今週末に予想されるような、より広範な抗議活動の場での使用は、違反とはならず、逮捕には至らないだろう」と警察当局は述べている。
警視庁は今週、反ユダヤ主義キャンペーン・グループの活動家たちに対し、ハマスによってイスラエルから誘拐されたと思われる子どもたちの絵が描かれた電子掲示板を消すよう強制したと報じられ、大きな批判を浴びた。
警察は、平和を乱したとして活動家たちを逮捕すると脅し、市街地から立ち去るよう命じたという。