【Amerifca First Report】イーサン・ハフ著、NATURAL NEWS 2023年10月6日
米国と欧州連合（EU）の経済状況は、ここ数週間で非常に悪化しており、「専門家」が以前警告していたよりも状況ははるかに悪化していると、権力者たちでさえ認めている。
現金取引のための世界的なメッセージング・サービスであるSWIFTのデータによると、ユーロの使用は過去9ヶ月で崩壊している。取引に占めるユーロの割合は、1月の38％から8月末にはわずか23.2％にまで落ち込んだ。
ヨーロッパはすでに不況に陥っている可能性が高い。そして、不況を計算する古い基準に基づけば、米国も同様に不況に陥っており、最初の不況よりもはるかに深刻な大恐慌に向かっている。
2022年12月から2023年7月までのユーロの上昇分はすべて失われた。そして7月中旬以降、共通通貨ユーロは対ドルでさらに8％下落している。
■■ インフレが高騰し続ける中、世界経済は停止状態に陥っている。
新基準に基づくと、金融引き締めの効果が現れ、米国は2024年に「正式に」景気後退に入ると予想される。ドル相場は冬の間はほぼ堅調に推移し、来年には崖から転落するとの見方もある。
米国が今、経済的にうまくいっていないのと同様に、ユーロ圏はもっと悪いと言われている。米国経済が魔法のように 「なんとか持ちこたえている」ように見える一方で、ユーロ圏では成長の勢いが最も急速に衰えている。
新規受注が減少し、景況感が悪化するにつれて、ヨーロッパ全土で工場での雇用喪失が増加している。ユーロ圏HCOB PMI報告書は26年の歴史の中で、欧州全域でこれほど深刻な新規製品受注の減少を見たことはない。
欧州の自動車セクターも苦境に立たされており、EU首脳は中国自動車セクターの違法な国家補助金について独自の調査を開始した。EUと中国の貿易関係が今後どうなるかはまだわからない。
「結局のところ、最も可能性の高いシナリオは、何らかの保護措置が講じられるか、あるいは自動車やバッテリー分野での中国の対欧州投資について合意することになる、交渉による解決だと考えている」とゼロヘッジは報じている。
欧州委員会は、半導体、人工知能、量子技術、ワクチンやゲノム解読などのバイオ技術という4つの重要技術のリスクも評価するとしている。その目的は、これらの技術が「欧州委員会の価値観に合わない国によって武器化される」ことがないようにすることである。
４月以来初めて、国内外でインフレ率が加速している。また、エネルギー価格も特に9月に大幅に上昇した。
「合理的な時間枠でインフレ率が目標に戻ることを確実にするためには、金融政策のさらなる引き締めが必要になるかもしれないが、それは引き続きデータとリスクの進展する評価次第である」と、オーストラリア準備銀行（RBA）のミシェル・ブロック総裁は、オーストラリア経済の悲惨な状況について声明を発表した。
結局のところ、世界経済情勢はますます醜くなり、崖から落ちようとしている。
