ロシア、性転換を禁止する法律を提案

        Russia proposes law to ban sex reassignment

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【Insider Paper】AFPM 2023年5月31日 6時18分
https://insiderpaper.com/russia-proposes-law-to-ban-sex-reassignment/

 

ロシアの国会議員は、ウクライナ攻防戦でモスクワが保守的な姿勢を鮮明にする中、合法的または外科的な性転換を禁止する法案を国会に提出した。

 

 

ロシアは長年、クレムリン正教会が推進する「家族の価値」の強硬な解釈と異なる意見を持つ人を寄せ付けない環境だった。

 

 

近年、LGBTQの活動家に対する圧力は高まっていたが、ウクライナで軍隊が戦うにつれ、さらに激しさを増している。

 

 

 

この紛争は、ロシアでは「退廃的」な西側諸国に対する存亡をかけた戦いとして描かれることが多くなっている。

 

ロシア議会の下院であるドゥーマのウェブサイトによると、5月30日(火曜日)に提出されたこの法案は、「人の性別を変えることを目的とした医療介入」を禁止するものであるとのことだ。

 

これには、「人の第一次性徴と(または)第二次性徴の形成」が含まれる。

 

また、「子どもの先天性生理的異常の治療に関する」許可された介入方法のリストを政府が決定するとしている。

 

 

法案はまた、「手術を伴わない性転換の国家登録」を禁止しているため、事実上、法的転換を禁止している。

 

 

ヴャチェスラフ・ヴォロディン議長を筆頭に、約400名の国会議員がこの法案を支持した。

 

この法案は、昨年クレムリンウクライナへの侵攻を開始して以来、保守的な提案が相次いで提出された最新のものである。

 

昨年秋、ロシアはいわゆる「ゲイ・プロパガンダ」法を強化し、事実上、LGBTQの関係への肯定的な言及を禁止した。

 

当時、上級議員のアレクサンダー・キンシュテインは、ウクライナの軍事作戦は 「戦場だけでなく、人々の心の中でも行われている」と述べ、この法律を称賛した。

 

また、一部の議員は、政敵に対して使われることが多くなった「ラディカル・フェミニズム」を過激で禁止されたイデオロギーに正式に宣言するよう呼びかけた。

 

 

欧州49カ国を対象にしたランキングで、レインボー・ヨーロッパの組織は、LGBTQの人々に対する寛容さの点でロシアを下から3番目とした。