NATO加盟国、ロシアへの輸出が増加していることを報告

エストニアはモスクワに機械や輸送機器を供給し続けている。


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【RT】2023年5月25日

https://www.rt.com/business/576890-estonia-russia-exports-grow/

 

エストニアからロシアへの輸出は、欧米の制裁にもかかわらず増加していると、バルト三国の当局が認めている。

 

 

エストニア統計局のアナリストであるヤネ・レプメツ氏は、5月24日(水曜日)にエストニア国営放送ポータルERRに対し、3月にロシアへの輸出が年間ベースで5700万ユーロ(約61億円)から7400万ユーロ(約79億円)へと増加したことを明らかにした。

 

 

「輸出の44%は機械と輸送機器であり、印刷機や遠心分離機がこれにあたります」と彼女は明言した。

 

レプメッツ氏は、この伸びをインフレ率の急上昇に起因するとし、商品の量はほぼ同じだが価格が上昇したと説明した。

 

NATO加盟国であるエストニアは、ロシアを最も激しく批判しており、モスクワに対する制裁をより厳しくするようブリュッセルに働きかけている。

 

同国外務省は、地元のビジネスマンに対し、制裁対象国との貿易を放棄するよう促している。

 

エストニアは常に厳しい制裁の支持者である。我々はエストニアの企業に対し、この厳しい制裁を遵守するよう求めている」と、同省代表のタイニス・ナーク氏はERRに語った。

 

一方、ロシアは、この1年で強まっている国際的な規制の圧力に強いと改めて表明した。

 

ロシアのプーチン大統領は先に、欧米の一斉制裁によってロシア経済が崩壊するという予測は不正確であり、逆に国の主権が著しく強化されたと述べている。

 

世界経済は大きな変化を遂げたが、ロシアはそれに適応し、「こうしたプロセスのリーダーの1つになりつつある」とも述べた。