ロシア経済、制裁にもかかわらず予想以上に好調。IMF

Russia economy better sanctions IMF

ロシア経済より良い制裁IMFSource: Pixabay


【Insider Paper】AFP2022年7月26日

https://insiderpaper.com/russia-doing-better-than-expected-despite-sanctions-imf/

 

 

 

ウクライナ侵攻をきっかけにモスクワに課された西側諸国の有害な制裁にもかかわらず、ロシア経済は高いエネルギー価格の恩恵を受け、予想以上に嵐を乗り切っているようだと、IMFは7月25日に発表した。

 

 

 

この制裁は、ロシアを世界の金融システムから切り離し、モスクワが戦争に必要な資金を確保することを目的としていた。

 

 

しかし、国際通貨基金IMF)の最新の世界経済見通しでは、ロシア経済は依然として6%縮小すると予想されているものの、今年のGDP予想を2.5ポイントも大幅に上方修正した。

 

 

米国や中国を含む主要国の経済が減速する中、「ロシア経済は、原油と非エネルギー輸出が予想以上に持ちこたえたため、第2四半期の縮小幅が前回予想より小さくなったと推定される」と報告されている。

 

 

原油価格は年初に1バレル80ドルを下回った後、3月には129ドル近くまで急騰し、その後105ドル強まで緩和されたが、天然ガス価格は再び上昇し、最近のピークに近づきつつある。

 

 

一方、ロシアは制裁にもかかわらず、制裁の影響の抑制により内需も底堅さを見せている。

 

 

一方、エネルギー面でロシアに依存している欧州は、その影響をまともに受けており、モスクワがガス輸出を停止し、EUが来年からロシアの原油海上輸送を禁止すれば、状況は劇的に悪化する可能性がある。