ロシア・ウクライナ紛争やエネルギー危機への対応を協議するG7首脳会議
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【RT】2022年6月26日
https://www.rt.com/news/557809-g7-summit-germany-ukraine-conflict/
G7(グループ・オブ・セブン)首脳会議がドイツで3日間開催され、ロシア・ウクライナ紛争が話題の中心となることが予想される。
モスクワへの追加制裁、外交的解決の可能性、ロシアの石油に価格上限を設けるかどうかなどが議題となる予定だ。
G7は、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本から構成されている。EUの高官も通常、このグループのイベントに参加している。
ロシアが2月末にウクライナで軍事作戦を開始して以来、初めての会合となる。G7メンバーはその後、モスクワに徹底的な制裁を課し、多くがキエフにミサイルランチャーやその他の重火器を含む武器を供給している。
首脳はロシアへのさらなる圧力とウクライナへの支援を調整する見通しだ。
今回の会合に先立ち、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、ワシントンがウクライナや他のパートナーとの「外交戦略」について引き続き協議することを発表した。
気候、開発インフラ、グローバルヘルスの安全保障、今後数十年間の経済と技術のためのルール形成など、各国が共有する価値観と優先事項に関する会話を楽しみにしています。 pic.twitter.com/M63vwWXyht
- バイデン大統領 (@POTUS) 2022年6月26日
一方、英国のボリス・ジョンソン首相は、G7とNATOに対し、ウクライナをロシアへの領土譲歩を伴う「悪い和平に落ち着く」よう追い込まないよう促した。
ポリティコ誌は最近、西側諸国はロシアの石油禁止がガソリン価格の高騰を引き起こしたことに「ますます不満を募らせている」と報じている。
米国のイエレン財務長官は、価格上昇に対処し、ロシアの収入を抑制するために、モスクワの原油に価格上限を設けることを提案した。
この提案は、G7の議題になっていると同誌は伝えている。
サミットに先立ち、ロシアのプーチン大統領は、世界的なインフレ上昇はG7メンバーの「無責任な」経済政策に起因すると非難した。
ロイター通信は米国筋の話として、ウクライナ紛争以外にも、G7は中国の「強圧的な経済慣行」を取り上げる予定だと報じている。
モスクワと北京がG7首脳の議論の中心を占めると思われるが、世界的な気候変動問題もそれなりに注目されるものと思われる。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は会合に先立ち、「我々は地球温暖化対策に協力し、カーボンニュートラルに向けた産業転換を達成し、なおかつ世界中で良い雇用を確保したい」と述べた。