セルビア、ロシアと新たな長期ガス契約を締結

  

  出典 CEPS
【Insider Paper】AFP2022年05月29日 10時23分
https://insiderpaper.com/serbia-secures-new-long-term-gas-deal-with-russia/

 


モスクワがウクライナに侵攻して以来、東西の間で微妙なバランスを取ろうとしているセルビアは、5月29日(日曜日)、次の冬に十分なガス供給を確保するため、ロシアと新たな長期契約を結んだと発表した。

 

 

世界的にエネルギー価格が高騰する中、セルビアの「ガス供給に関して安全な冬」を確保するための契約の正確な条件は、数日中に発表されるとアレクサンダル・ヴチッチ大統領は述べた。

 

ヴチッチ大統領は、この契約によってバルカン半島の国々が「ヨーロッパで断然最高の条件」を得られると主張した。

 

「現時点では、これはヨーロッパの他の国々が支払う金額のほぼ3分の1であり、冬には他の国々が支払う金額の10分の1以上になる」と、彼は言った。

 

セルビアは現在、ロシアのエネルギー供給にほぼ全面的に依存しており、ロシアの巨大企業ガスプロムから毎日約600万立方メートルのガスを輸入している。

また、モスクワはセルビアの石油・ガス会社NISの株式の過半数保有している。

 

しかし、EUはモスクワのウクライナ侵攻を受けて、エネルギー面でのロシアへの依存度を下げようとしており、5月30日(月曜日)の緊急首脳会議でロシアの石油禁輸の可能性について話し合う予定になっている時に、この取引は行われた。

 

ブチッチ氏はまた、ロシアのプーチン大統領セルビアのガス貯蔵施設の拡張の可能性について協議したと述べた。

ベオグラードは国連でロシアのウクライナ侵攻を非難しているが、対モスクワ制裁への参加は拒否している。