出典: ウィキメディア・コモンズ
【Insider Paper】AFP2022年7月21日
https://insiderpaper.com/putin-and-saudi-crown-prince-talk-oil/
クレムリンによると、ロシアのプーチン大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は7月21日、電話会談で原油市場について話した。
サウジアラビアの事実上の支配者であるジョー・バイデン訪米大統領と会談してから1週間足らずでの通話となった。
プーチンとムハンマド皇太子は、「国際石油市場の状況について詳しく」話し合った。プーチン大統領とムハンマド皇太子は、「国際石油市場の状況について詳しく話し合い、OPEC+での協力強化の重要性を強調した」とクレムリンは声明で発表している。
サウジアラビア主導のOPECは数年前から、ロシアを含む他の多くの石油輸出国と協力し、石油市場をよりよくコントロールするために活動している。
OPEC+と呼ばれるこのグループは、コロナウイルスのパンデミック時に減産を導入し、価格がゼロ以下にまで暴落した石油市場の回復に貢献した。
OPEC+加盟国は徐々に減産を解除しているが、ほとんどの国でCovid-19規制が終了したため、需要が回復している。
ロシアのウクライナでの軍事作戦も供給不安の引き金となり、原油価格は今年に入ってから一時120ドルを超える水準に急騰している。
クレムリンの声明によると、プーチン大統領とムハンマド皇太子は、OPEC+加盟国の協力により「世界のエネルギー市場で必要とされるバランスと安定性を維持する」ことが可能になったと満足げに言及した。
世界のエネルギー市場は、トレーダーが供給への懸念と世界的な景気後退が需要を押し下げるという懸念の間で揺れ動いているため、この呼びかけは顕著である。
国際エネルギー機関(IEA)は先週、来年の石油供給が需要に追いつかない可能性があると警告した。
クレムリンによると、プーチンは今週初めにテヘランで行われた、2011年に勃発したシリア紛争に関与した3カ国であるイラン、ロシア、トルコの首脳によるサミットについても言及した。