世界的なエネルギー価格の高騰が成長の原動力となっている
© Sputnik / ウラジミール・ミハイロフ
【RT】2023年1月1日
https://www.rt.com/business/569266-japan-russia-trade-surge-lng/
日本の貿易統計に基づくタス通信の推計によると、欧米がモスクワに対して導入したウクライナ関連の制裁にもかかわらず、ロシアと日本の貿易は2022年の最初の11カ月間に年間10%の増加を見た。
金額ベースでは、二国間貿易は2兆365億円(約180億ドル)に上ったとされる。
この増加の主な要因は、コヴィッド19以降の経済再開による原油価格の高騰、それに続く反ロシア制裁とモスクワの報復措置による世界のエネルギー市場の変動にある。
世界有数の産油国であり輸出国であるロシアは、依然として日本への液化天然ガス(LNG)の主要供給国の一つである。
日本が輸入するLNGの約9%を制裁下にあるロシアが占めている。ロシアのガスは日本の発電量の3%を占めている。
その結果、2022年のガス価格の高騰により、日本のロシアからの輸入は金額ベースで35%急増し、1兆8200億円(約139億ドル)となった。
一方、日本の対ロ輸出は30.7%減の約5400億円(約41億4000万ドル)。
東京は7月と8月にロシア産原油の購入量をほぼゼロにした。さらに、日本は先月、グループ7で採択された石油価格の上限設定制度に参加した。
この仕組みでは、バレルあたり60ドル以上で取引されるロシアの石油貨物は、保険など欧米企業が提供する主要なサービスを受けることが禁止されている。
価格上限は市場の状況に応じて見直される可能性がある。
日本の対ロ制裁は、50以上の企業と900人以上の個人を対象としている。
その上、日本当局はロシアの銀行の資産と40近い企業や組織の資産を凍結している。