G7メンバー、欧米の価格上限を超えてロシアの原油を購入 - WSJ

エネルギーに依存する日本は、モスクワの収入を制限する措置を支持することに同意したが、その後、米国からの免除を求めたG7メンバー、欧米の価格上限を超えてロシアの原油を購入 - WSJ

 

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【RT】2023年4月3日

https://www.rt.com/business/574087-japan-russia-oil-price-cap/

 

ウォール・ストリート・ジャーナルは、7カ国(G7)の1つである日本が、米国公認の例外を確保した上で、1バレル=60ドルの協定上限を超えるロシア産原油の購入を開始したと、4月2日(日曜日)に報じた。

 

 

同誌によると、エネルギー輸入に大きく依存する東京は、ロシア産の燃料を確保するために必要だと、ワシントンから譲歩を得たと報じている。

 

 

公式統計によると、今年の最初の2ヶ月間、日本は約748,000バレルのロシア産原油を1バレル約70ドルで購入したという。

 

 

東京は昨年末、日本の長年の同盟国である米国が提唱し、G7、EU、オーストラリアが支援する、モスクワの石油収入を下げるための協調努力の一環として、ロシアの石油輸入の価格キャップに参加した。

 

しかし、東京は、サハリン2プロジェクトからの石油輸入を上限から除外し、そのような動きは国のエネルギー安全保障を危険にさらすとしている。

 

日本の経済産業省の関係者は、東京はサハリン2の主要製品である天然ガスへのアクセスを確保したいと考え、液化して日本に輸送するとジャーナルに語った。

 

「我々は、日本へのエネルギーの安定供給を視野に入れ、これを行った」と、この関係者は語ったと伝えられている。


彼は、サハリン2で天然ガスと一緒に抽出される少量の原油は、液化天然ガスLNG)の生産を継続するために売却する必要があると説明した。

 

「価格は両者の交渉で決まる」と無名の関係者はジャーナル誌に語った。

 

同誌は、ロシアが日本の天然ガス輸入量の10%近くを占め、そのほとんどがサハリン2からのもので、日本による購入量は2021年と比較して昨年は4.6%増加したと指摘している。

 

ジャーナル紙はまた、モスクワが中国に売ることができるため、ロシアのLNGへのアクセスをあきらめるのは自滅であるとの日本政府関係者の意見を引用した。

 

 

日本の岸田文雄首相は先月末、サハリン島でのロシアのエネルギープロジェクトは東京のエネルギー安全保障にとって重要であるため、日本企業は引き続き参加すると発表した。