ロシア外相は、EUは自国の利益を犠牲にして米国の言いなりになってきたと述べた。
セルゲイ・ラブロフ外相 © Sputnik / Svetlana Shevchenko
【RT】2022年12月27日
https://www.rt.com/russia/569007-eu-moscow-business-as-usual/
モスクワとブリュッセルの関係は現在「最低点」にあると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、12月27日(火曜日)掲載のタス通信のインタビューに答えた。
EUは、米国に無批判に従うことによって、モスクワに対して「ハイブリッド戦争」を宣言したと、同大臣は付け加えた。
ブリュッセルの政策は、EU市民自身の利益と幸福を損なうものでしかない、とラブロフ氏は述べた。
また、ロシアの燃料供給が数十年にわたってヨーロッパに「前例のない繁栄」をもたらしたにもかかわらず、EU諸国がモスクワとエネルギーに関する対話を行うことを禁じているとして、ワシントンを非難した。
モスクワがウクライナで軍事行動を開始した後、EUは制裁を通じてロシアのエネルギー輸入を徐々に減らし始めた。
この制裁には、EUによるロシアの海上原油の輸入禁止や、ロシアの海上原油に1バレルあたり60ドルの上限を設定することも含まれている。
7月下旬、EU加盟国は、ロシアのエネルギーへの依存度を下げるため、今後数カ月の間にガスの消費量を15%削減する計画で合意した。
こうした政策に制裁やウクライナ紛争が重なり、EUではエネルギー不足に陥り、ガス価格は過去最高水準に上昇した。
ロシアはこのような相手とは、「もはや『いつものように』ビジネスができない」とラブロフ氏は警告し、欧州以外にも協力できる国があるため、モスクワには「壁に頭をぶつける」つもりはないと付け加えた。
とはいえ、モスクワは将来、より現実的なヨーロッパの指導者たちと協力する用意があると、外相は述べた。
「もし、ロシアとの平等で互恵的なパートナーシップの利点をすべて理解している国家志向の政治家が(欧州に)現れれば、我々の側には何の問題もないと断言できる」と彼は言った。
「我々は現実主義者だ。我々は現実主義者であり、ロシアとの友好を大切にする少数のヨーロッパ人と協力し続けるだろう。ロシア嫌いの人たちとは協力しない」とラブロフは付け加えた。