EU諸国、ロシア資産の差し押さえを推進 - ブルームバーグ

エストニアは今月、ブリュッセルでのEU全体合意に先立って法案を提出する見込み

 

エストニア・タリン © Getty Images / Jelena Matvejeva / EyeEm

 

【RT】2023年1月10日

 https://www.rt.com/business/569628-estonia-russia-assets-confiscation/

 

ブルームバーグは1月9日(月曜日)、外務省のミケル・タム報道官の話として、エストニア当局が今月末までに、凍結されたロシアの資産の差し押さえを可能にする法的枠組みを提示する予定であると報じた。

 

12月、エストニアのウルマス・レインサル外相は、全EUの決定を待たずにロシアの資産を没収する計画を考案すると公約した。

 

同時に、対モスクワ発言で人気を博しているエストニアのカジャ・カラス首相は、EU加盟国が「侵略の罪に対する説明責任の確保とロシアの凍結資産の活用に向けた作業を進める必要がある」と発言している。

 

昨年2月のロシアのウクライナでの軍事行動開始に伴う制裁の中で、EUと他のG7諸国は、ロシアの中央銀行の預金約3000億ユーロ(3110億ドル)を凍結し、制裁対象のロシアの個人と企業が所有する資産数十億ドルも凍結したと伝えられている。

 

タリンは、欧州委員会が凍結された資金を扱う欧州連合全体の協定をまとめるまでに草案を提出する予定であると伝えられている。

 

エストニア金融情報機構によると、同国にあるロシア人口座の凍結資産は約2000万ユーロ(約2150万円)にのぼるという。

 

今月初めには、ドイツの同盟国が追随する場合、ベルリンがロシア中央銀行の没収資産をウクライナの復興資金に充てることに前向きであるとのメディア報道も出ていた。