ハンガリーのビクトル・オルバン首相
【Insider Paper】AFP2022年11月18日
https://insiderpaper.com/eus-russia-sanctions-a-step-towards-war-hungary-pm/
ハンガリーのビクトル・オルバン首相は11月18日(金曜)、EUの対ロシア制裁を「戦争への一歩」と呼び、EUのロシア政策を危険だと評した。
オルバン首相は、ロシアが2月にウクライナに侵攻して以来、中立の立場を取ろうとしており、キエフに軍事支援を送ることを拒否し、ウクライナに対する180億ユーロのEU支援策に反対している。
ブダペストは、重要な免除を得た後、EUの対ロシア制裁を阻止しなかったが、ハンガリーにおけるエネルギー料金の高騰とインフレの高騰は、ブリュッセルの措置のせいだと非難している。
「誰かが軍事的紛争に経済的に介入すれば、それは戦争への一歩となる」とオルバン氏はラジオのインタビューで語り、「態度を示す」ことはすぐに「実際の交戦国になる」ことにつながると付け加えた。
破壊的な武器を供給し、自国の領土でウクライナの兵士を訓練し、エネルギーを制裁する」ことによって、EUは自らを危険にさらしていると、彼は言った。
ハンガリーのインフレ率は10月に21.6%に達し、1996年以来最高となり、ユーロスタットによれば、EUで3番目に高い水準である。
ハンガリーの食品インフレ率は10月に45%を超え、EU圏内で最も高くなった。
第3四半期のGDPが前四半期比0.4%減となるなど景気後退が迫る中、汚職や法治の観点から140億ユーロを超えるEU資金が差し控えられるなど、オルバン大統領の経済的苦境は続いている。