プーチン 核戦争のリスクは「上昇」、ウクライナ作戦は「長いプロセス」となる

   

【Zero Hedge】BY:タイラー・ダーデン 2022年12月8日

https://www.zerohedge.com/geopolitical/putin-risk-nuclear-war-rising-will-defend-russia-all-available-means

12月7日(水曜日)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、人権理事会のテレビ中継されたセッションで、広範囲に及ぶ公的戦争の最新情報を提供した。

 

少なくともある独立した地域の放送局は、クレムリン当局者が質問できるよう厳しく管理されていたと述べている。

 

10カ月に及ぶウクライナでの「特別軍事作戦」に関連する重要な話題のなかには、今後の大規模な動員計画や核兵器資産の配備の見通しも含まれていた。

 

後者についてプーチンは、「ロシアはアメリカと違って、他国に戦術核を持っていない」と、アメリカやNATOをけん制した。

 

これは、ヨーロッパのNATO加盟国の一部(東はトルコまで含む)が、NATOの防衛の傘の下で米国の戦術核の多くを受け入れる国として機能していることに言及したものである。

 

また、「我が国の核戦力は世界のどの国よりも先進的な状態にある」と自慢げに語る場面もあった。

 

 

■■ 「振り回したくない」プーチン


また、ウクライナ軍に対する米・NATOの武器供給パイプラインが強化され、最近ではより高性能で長射程のミサイルが供給されていることを踏まえ、プーチンは「世界における核戦争のリスクは高まっている」と警告した。

 

さらに、この機会にロシアの「防衛的」核ドクトリンを再確認し、核兵器はロシア領土への攻撃への対応として検討されると強調する一方、「あらゆる手段を用いて」ロシア領土を防衛する用意があるとも述べている。

 

Sky Newsに掲載されたプーチンの発言の翻訳によると

「我々は核兵器の使用について話していない」そして、こう言った。

 

「ロシアは狂っていない」。

 

「我々は最先端の武器を持っているが、それを振り回したくはない」と述べた。

 

しかし、ワシントンのヨーロッパでの核配備を非難することで、彼は、核のサーベルを鳴らしているのは、まさにアメリカ側であることを示唆しているようだ。

 

「そうだ、われわれはさまざまな方法と手段でこれを行う。まず第一に、もちろん平和的な手段に重点を置く。しかし、他に何も残らないのであれば、自由に使えるすべての手段で自衛する」とプーチンは言った。

 

西側の主要メディアは、この発言を、ロシアがウクライナで追い詰められたら核攻撃を行う用意があるという新たな「脅威」として取り上げるだろう。

 

しかし、前回同様の発言をしたときと同様、ロシアの指導者は、実際には、ロシア領土に対する「存立危機事態」に対する国の公式な核政策の防衛的性質を明確に述べていたのである。

 

ロシア人権評議会との会合でのプーチン:核戦争の脅威は増大しているが、ロシアはまず核兵器を使用しない。

しかし、ロシアへの核攻撃の後には不可能になるので、2番目に核兵器を使用しない。

 

しかし、プーチンの新コメントの中で、より重要なのは次のようなものだった。

 

プーチン氏は戦争の状況について珍しく「長いプロセス」になりそうだと認め、ロシアがいつでもすぐに紛争を放棄する計画がないことを示唆した。

 

先月から今月にかけて、バイデン政権は少なくともキエフを交渉のテーブルに着かせることを検討する用意があるという、ワシントンからのあいまいなシグナルがすでにいくつか見られた。

 

モスクワも交渉に「前向き」であると述べている。

 

しかし、プーチンの「長い」紛争の予測は、紛争当事者が停戦対話のプロセスを確立するにはほど遠いことを強く示唆している。

 

このほか、人権理事会のトップ会談で、プーチンは、来年、社会全体で2回目の軍事動員を行うという根強い噂を打ち消すよう努めた。

 

ウクライナ作戦のために30万人の予備役が召集された後、その必要はないと表明した。

 

彼は、以前に述べた目標を達成するために、作戦をやり遂げる決意を強調した。

 

「ロシアはウクライナの領土保全の唯一の保証人になり得る。しかし、それはウクライナの新しい指導者次第である」と述べた。