電気自動車への移行が危ぶまれる―ドイツ - シュピーゲル誌

電気自動車よりも内燃機関の方が経済的かもしれない。

 

       

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【RT】2022年10月22日

https://www.rt.com/business/565101-electric-cars-germany-crisis/

 

ヨーロッパにおける現在のエネルギー危機は、ドイツにおける電気モビリティにブレーキをかけ、潜在的な顧客にとって電気自動車が魅力的でなくなる可能性があると、デル・スピーゲル誌は10月21日(金曜日)に報じた。

 

電気代がますます高くなり、電気自動車の充電は、ガソリン車やディーゼル車の給油よりも割高になることがあると、同紙は書いている。

 

走行距離が15,000キロの場合、内燃機関の方が月平均で30ユーロ以上安い、と同紙は書いている。

 

来年末には、電気自動車は「明らかに不利になる」とシュピーゲル誌は自動車研究センターのフェルディナンド・ドゥーデンホッファーの言葉を引用している。

 

電気自動車購入のための国家ボーナスも25%減額された。

 

注文した電気自動車が届くまで1年近く待たされるため、購入者は予想よりも少ないボーナスを受け取ることになると、同誌は書いている。

 

さらに、ハイブリッド車に対する国の補助金はもうないとも付け加えている。

 

ドイツ人はもっとガソリンを配給するように要求されている。

現在の状況では、消費者は新車を買おうとは思わないかもしれない。

 

ドイツ第2位の自動車システムサプライヤーであるゼット・エフ社のサビーネ・ヤスクラ氏は、この状況を「エネルギー危機とインフレの有害な混合」と表現している。

 

電気自動車の生産は来年、ヨーロッパで崩壊するだろう。

 

業界全体で1,800万台の予定が、1,100万台しか組立ラインから転がり落ちることができないからだ、と彼女は予測する。

 

別のゼット・エフ社の担当者は、2035年までにガソリン車とディーゼル車の販売を停止するEUの計画について、"幻想 "と評している。

 

シュピーゲル誌によれば、ドイツ全土で公共の充電ステーションが不足している。

 

大都市圏では、1つのステーションを60台もの自動車で共有しなければならないところもあり、すべての人に十分な充電スペースを提供するためには、ステーションの大規模な改修が必要とされている。

 

バッテリーカーのベテランディーラーであるウォルフ・ワーンクル氏によれば、「購入希望者がe-モビリティに背を向ける危険性がある」とのことだ。