欧米の「制裁熱」は世界を傷つける-プーチン大統領

©Kremlin

 

【RT】2022年9月7日

https://www.rt.com/russia/562345-putin-western-sanctions-fever/

 

 

ロシアのプーチン大統領は、西側諸国は、自分たちの手から滑り落ちつつある世界的な支配を維持しようとして、自国民を含むすべての人を傷つけている、と述べた。

 

 

世界的な経済危機は、世界の変化に関する「客観的な事実を認めない、あるいは認めることさえできない西側エリート」によって引き起こされたと、9月7日(水曜日)にロシアで開催された経済イベントでのスピーチで述べた。

 

 

米国とその同盟国の指導者たちは、「自分たちだけが得をする世界秩序を維持しようとし、自分たちが考案し、定期的に破り、状況に応じて絶えず変更するルールの下で生きることを皆に強いている」とも語った。

 

 

米国とその同盟国は、自分たちの意に沿わない国々からの反対に直面すると、「暴言を吐き」、反対者だけでなく自国をも傷つける近視眼的な決定を下す、とプーチン氏は述べ、西側のエリートが一般人から「ますます離れていく」ことを指摘した。

 


ロシア大統領は、EUにおけるインフレの急増を最も顕著な例として挙げ、EUの生活水準がアメリカの利益のために犠牲になっていると指摘した。

 

EU当局は、ロシアから切り離すという決定によって、ヨーロッパの企業がアクセス可能な原材料、エネルギー、市場を拒否している」とプーチン大統領は述べた。

 

 

欧州大陸と世界の両方で、欧州企業の市場シェアがアメリカのパトロンに奪われるのは当然のことだろう。

 

彼らは自分たちの利益を追求するとき、何事も制限したり逃げたりしないのだ。

 

一方、欧米の「制裁熱」などで不当な競争の対象となっているロシアは、比較的うまくいっているとプーチンは言う。インフレ率が比較的低く、失業率も過去最低を記録するなど、マクロ経済の安定を享受している、とコメントした。

 

EUに依存しているロシア企業は確かにダメージを受けたが、全体としては西側の「侵略」に対処することができた、とプーチン氏は述べた。

 

 

ロシア大統領はウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで講演した。このイベントは、地域の緊密な関係を促進することを目的としており、今年で7回目の開催となる。