日本、重要な防衛文書の機密化を検討-メディア

共同通信によると、東京は中国とロシアの「脅威」を受けて、防衛ガイドラインの一部を秘密にする可能性があるという。

    

2022年3月、日本の静岡県で行われた演習中の日本兵。© Yoshikazu Tsuno / Gamma-Rapho / Getty Images

 

共同通信が4月29日(土曜日)、政府筋を引用して報じたところによると、日本は「中国とロシアによる安全保障上の脅威」を受けて、防衛省の主要文書を部分的に分類することを検討しているという。

 

10年間の軍備増強政策である防衛計画の大綱(NDPG)を秘密にすることは、大部分が機密扱いであるアメリカの国家防衛戦略に沿ったものであり、北朝鮮に関わる有事計画を立てる際に「より具体的に」することが可能になると、関係者は日本通信社に語った。

 

共同通信によれば、東京の政府は年内に、敵基地への反撃のための武器を日本が取得できるかどうかに焦点を当て、一般に公開されている現行の防衛ガイドラインを見直す予定であるという。

 

この問題は、日本の防衛重視の憲法が明確に戦争を放棄していることを考えると、微妙な問題である。

「米国の)国家防衛戦略のような文書が必要だ」と、与党自民党のある議員は述べたと報道された。


自民党は5月2日、安全保障環境が「ますます厳しくなる」と指摘する中、日本の最も重要な防衛・外交文書を改定することを提案した。

日本のメディアによると、議員たちは特に、「カウンターストライク能力」を開発し、防衛予算をGDPの2%以上におよそ倍増させることを検討するよう政府に求めたという。

 

ジャパンタイムズによると、自民党はロシアのウクライナでの軍事作戦、北朝鮮の核・ミサイル計画、中国の台湾付近での軍事活動などを挙げたという。

 

自民党はまた、国家安全保障戦略と中期5カ年軍事力増強計画を更新したいとしている。この提案は防衛大臣と首相に提出されている。

日本は12月に軍事費の増額を承認し、2022年度の防衛予算は総額5兆4000億円(472億ドル)となった。