FILE - 2007年1月10日水曜日、シュヴェットの東ドイツ製油所PCKのDruzhba石油パイプラインの末端にあるポンプステーションの全景です。(AP Photo/Sven Kaestner, File)
2023年5月17日【エディター REMIX NEWSauthor】
米国情報機関のリーク文書により、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシアの石油をハンガリーに送る重要な石油パイプラインの爆破を計画していたことが明らかになり、ハンガリー政府は怒りを表明した。
しかし、その怒りは今、EUのウクライナへの軍事援助5億ユーロを阻止するなど、ハンガリー政府による具体的な政策に変わりつつある。
ハンガリー政府関係者は、ハンガリーのニュースメディアインデックスの取材に対し、ゼレンスキーが提案したパイプライン爆破計画に加え、ハンガリー最大の銀行OTPに課せられた新たな制裁が、ハンガリー政府を動かし、欧州平和ファシリティの資金提供を阻止したことを認めた。
リミックス ニュースが報じたように、ザ・ワシントンポストが入手したリーク情報により、ウクライナがロシアからハンガリーに原油を輸送するドルジバ石油パイプラインの爆破を計画していたことが明らかになった。
リークされた文書によると、ゼレンスキーは2月のユリア・スヴィリデンコ副首相との会合で、ロシアの石油に依存しているハンガリーのエネルギーインフラを麻痺させるために、ウクライナがこの行動を実行することを提案したという。
インデックスの取材に応じたハンガリー政府筋によると、ドルジバ・オイル・パイプラインはハンガリー経済にとって戦略的に重要であり、その喪失は同国に深刻な問題を引き起こすという。
ウクライナがNATO諸国の工業部門への攻撃まで検討していたというニュースは、ハンガリー・ウクライナ関係の新たな低さを示すものかもしれない。
ハンガリーのある安全保障アナリストは今週、ハンガリーのテレビで、そのような攻撃があればテロ行為に相当し、ハンガリーはNATO条約第5条を発動し、ハンガリーのNATO同盟国からの軍事的対応を必要とすることになるだろうと述べた。
同閣僚はインデックスに対し、「ライファイゼン銀行はロシアでより大きな存在感を示しているが、ウクライナ側は制裁を加えていない。
その代わりに、彼らはもっぱらハンガリーの銀行をターゲットにしている。
ウクライナがこれを正さない限り、ハンガリーの立場は変わらない。
「制裁はキエフではなくブリュッセルで書かれる」というのがハンガリー政府の立場である。
政府筋はまた、フレンドシップ・オイル・パイプラインが戦略的に重要であることを明らかにした。
ウクライナ大統領が爆破を口にしたこのパイプラインの南支線は、年間約800万トンのロシア産原油を運んでいる。
この情報筋によると、ハンガリー経済にとってパイプラインの重要性はよく知られており、そのためハンガリーは最初にロシア産石油の禁輸措置の免除を認められたという。
政府筋によれば、たとえ国内の埋蔵量が数ヶ月分あり、アドリア海のパイプラインで不足分の一部を補うことができたとしても、ロシア産原油の不足はハンガリーの産業にとって大きな問題であるとのことだ。