アレクサンダル・ヴーリン内相は、セルビア人はブリュッセルが自分たちを必要としていないことを受け入れ、代わりにロシアとの関係を強化すべきだと述べた。
セルビアのベオグラードで、反EU・反NATOの壁画の前を歩く歩行者
(2022年4月2日撮影)© AFP / Andrej Isakovic
【RT】2022年10月17日
https://www.rt.com/news/564770-serbia-eu-blackmail-kosovo/
アレクサンダル・ヴリン内務大臣は、セルビアに対するEUの圧力は容認できず、市民はEUが自分たちを必要としていないことを受け入れるべきだと、10月15日(土曜日)のニュースサイト「ノーボスチ」に語った。
彼は、ベオグラードはその代わりに、ロシアや中国など「脅迫なしに我々を受け入れてくれる自由な国々」に目を向けるべきだと付け加えた。
「問題は、我々がEUに加盟したいかどうかではなく、EUがセルビアを望んでいるかどうかだ」とヴーリン氏はノーボスチ紙に語った。
「狂気の脅迫から判断すると、彼らは私たちを必要としていない。彼らが我々を必要としていないこと、そして我々はそこに属していないことを早く受け入れれば、我々はより良くなるだろう」 と語った。
ロシアの伝統的な同盟国であるセルビアは、ウクライナでの軍事行動に関して、モスクワに対する制裁体制を支持するよう西側から強い圧力を受けてきた。
欧州議会は、ベオグラードが8回にわたる経済制裁を支持しないことを理由に、加盟交渉の凍結を検討していると、米国営メディアが先月報じた。
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は先週、コソボ州の独立を認めるなら、セルビアのEU加盟への道を「加速」させると申し出たと明言した。
ヴーリンとヴチッチにとって、これらの申し出に対する答えは明確な「ノー」である。
「敵の力を前にして、我々の利益をないがしろにしているのを見たら、友人たちはどれほど我々を尊敬するだろうか?」とヴーリン氏は問いかけた。
「私たちが自分のために戦わないことを選んだら、誰が私たちのために戦ってくれるのだろう?」
「ロシア、中国、そして脅迫や条件なしに我々を受け入れてくれる自由な国々との関係こそが、セルビアの未来なのだ」と彼は続けた。
「ロシアとの友好関係は最も重要であり、それなくしてはセルビアが物理的に消滅する危険性があると信じています」。
3月の世論調査では、セルビア人の約61%が米国主導のNATOとの協力に反対している。
これは、NATOがコソボ独立を支持し、1999年にユーゴスラビアの終焉をもたらした空爆作戦を行ったことが大きな原因だ。
さらに、セルビアは2009年にEU加盟を申請したが、加盟は今のところ見送られたようである。
ロシアの石油輸出を対象としたEUの最新の制裁措置は、ベオグラードに数億ユーロの損害を与えるようだとヴーリンは先週述べ、これを「セルビアに対する最初のEU制裁措置」と表現した。