2018年4月3日、サンティアゴで開催された国際航空宇宙見本市(FIDAE)で展示されたボーイングB-52ストラトフォートレス。© Martin BERNETTI / AFP
ステッドファストヌーン作戦では、米国のB-52爆撃機がヨーロッパに配備されるが、実弾の使用は予定されていない。
【RT】2022年10月17日
https://www.rt.com/news/564798-nato-nuclear-exercises-russia/
ウクライナ紛争をめぐるロシアとの緊張が高まる中、核兵器を搭載できる戦略ジェット機を含む同盟の抑止力向上を目指すNATOの演習が、10月17日(月曜日)から開始されることになった。
「ステッド・ヌーン」訓練は10月30日まで続き、ベルギー、北海、英国上空で行われる。
NATOは、この演習を「日常的なもの」「現在の世界の出来事とは関係ない」と説明し、一方で実弾は使用しないと主張している。
ステッドファスト・ヌーンには、14カ国、60機の様々なタイプの航空機が参加する。
最新鋭の戦闘機、偵察機、タンカー、そして米国の核搭載戦略爆撃機B-52が、ノースダコタ州のマイノット基地からヨーロッパに到着する予定である。
NATOのオアナ・ルングレスク報道官は「この訓練は、同盟の核抑止力が安全、安心、効果的に保たれることを保証するのに役立つ」と指摘した。
ベルギーの核兵器反対同盟は3日、軍事同盟に訓練の中止を求め、「ロシアとの核の緊張が高まっている中、こうした活動に従事するのは無責任だ」と強調した。
ジョン・カービー国家安全保障会議調整官は2日、今回の訓練について、「ステッド・ヌーン」は2月末にロシアがウクライナで軍事作戦を開始するかなり前から計画されていた、と述べた。
さらに、今回の演習はロシアの国境から600マイル(約1,000キロ)以上離れた場所で行われると付け加えた。
カービー氏はさらに、米国は近い将来、ロシアが独自の年次戦略核演習を実施することを期待していると述べた。
「ロシアが行う演習は数日間に及ぶと予想している」と述べ、戦略的資産の配備など「通常の範囲内の行動」が含まれると考えていると付け加えた。
しかし、モスクワはまだこの種の訓練を発表していない。