プーチンはロシアのガスにルーブルを要求している

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© Getty Images / Dragan Mihajlovic

 

ロシアは今後、「非友好的な国」へのガス輸出の支払いをルーブルのみで受け付けると、プーチン大統領は3月23日(水曜日)に開かれた政府との会合で述べた。

 

大統領は、ロシアは支払い決済において、すべての「妥協した」通貨を放棄する計画であると説明した。また、西側諸国の多くがロシアの資産を凍結するという非合法な決定を下したことで、自国通貨に対する信頼がすべて失われたと付け加えた。

 

「私は、いわゆる非友好的な国々に供給される天然ガスの支払いをロシア・ルーブルに変更する一連の措置を、可能な限り短期間で実施することを決定した、つまり、取引に用いるすべての危険な通貨をやめることを決定した」とロシア大統領は述べた。

 

EUや米国に製品を納入し、ドルやユーロで支払いを受けるのは理にかなっていない」とも述べた。


プーチンは、中央銀行と政府に対し、ロシアのガス輸入業者のために国内市場でルーブルを購入する業務の手順を決定するよう1週間の猶予を与えた。

プーチンは、ロシアは契約の数量と価格原則に従ってガスを供給し続けるだろうと付け加えた。支払通貨が変わるだけだ。

 

Forbes RussiaがIntercontinental Exchangeのデータを引用して示したところによると、この発表により、TTFヨーロッパのハブにおけるガス供給契約のコストが急上昇した。

3月23日(水曜日)の取引中、ガス価格は1メガワット時(MWh)あたり97ユーロから約108.5ユーロまで上昇したが、大統領の演説後、さらに10ユーロ跳ね上がり1MWhあたり118.75ユーロとなり、GMT午後1時の時点で1MWhあたり114ユーロに後退した。

 

この1ヶ月、ロシアはウクライナでの軍事作戦をめぐり、前例のない国際的な制裁を何度も受けている。

米国、EU、およびその同盟国は、ロシアを金融システムから切り離し、ドルやユーロの取引を制限し、海外にあるロシアの外貨準備高約3千億ドルを凍結するなどしている。その一方で、ロシアの石油やガスは買い続けている。