【NOQ】by: マック・スラボ 2022年5月31日
オランダの国営エネルギー会社GasTerraが、ロシアへのガス供給のために必要なルーブルでの支払いを行わなかったため、ロシアはオランダの供給を停止した。
オランダは、ルーブルでの納入代金を支払わないことを決定したため、ロシアの天然ガスの供給を停止する4カ国目となった。
ロシアのエネルギー大手ガスプロムは6月2日、オランダの国営エネルギー卸売会社ガステラへの「ガス供給を完全に停止した」と発表した。
「5月30日の営業日終了時点で、ガスプロムエクスポートはGasTerra B.V.から4月のガス供給に対する支払いを受けていない」とロシア企業は声明で説明した。
RTの報道によると、GasTerraはすでに天然ガスの「不足分」を補うための手配を行ったという。「ガスプロムによる供給停止は、契約終了日の2022年10月1日まで、約2bcmの契約ガスが供給されないことを意味する。ガステラ社は、この事態を想定し、他の場所でガスを購入している」と発表している。
ガスプロムは4月下旬にブルガリアとポーランドへのガス輸出を停止し、5月にはフィンランドが停止された。デンマークもロシアのルーブル支払い要求を拒否し、供給凍結に直面している。ロシアがルーブル払いに協力したのは、西側からの制裁をかわすためだ。
今月初め、ドイツとイタリアは、天然ガスの新たな支払いスキームに対応し、供給停止を避けるために、ロシアのガスプロムバンクにルーブル建て口座を開設することを国営企業に許可したと報じられた。
ロシアエネルギー省によると、これまでに合計20の欧州企業がルーブル口座を開設している。
ロシアは今後も欧米の制裁に難色を示し、それを回避するための計画を立てそうだ。 モスクワの新しい支払い方法は、ロシアに制裁を加えている「非友好的な」国々からのガス購入者にガスプロムバンクに口座を開設するよう求めるものだ。
そして、自国通貨で入金し、銀行がルーブルに換えて供給者に送金する。
欧米の経済が、深刻なインフレと壊滅的な食料供給網の問題で崩壊寸前であるにもかかわらず、このようなことが行われているのである。