ボホールで知的障害者の施設を開始した日本人女性

ボホール知的障害者の施設を開始した昨年までJICA隊員だった日本人女性(杉山明子さん)がいて、まだ施設の工事はあと一歩であるものの、すでに5人のメンバーが通いや住み込みでがんばっている。

正式名は、ボホール-日本 知的障害者協会(Bohol-Japan association of Intellectual Disability)で、パングラオ島のダウイス、ヒグダナン洞窟やネイチャーパークリゾートに近いエリアにある。もっと奥地かと思ったが結構アクセスしやすい。(Panglao島, DauisのバランガイはTabalong。Tabalongバランガイホールのすぐ近くにある)

今日はちょうどスライド式のドアと鍵が完成したところだった。

大工さんたちもいて、外装内装共にネイティブ仕様で、結構涼しげでいい建物だった。男子寮と女子寮と分けてある。

昨年、知り合いのJICA隊員の方からのご紹介で、初めてお会いしてから早くももうここまで進んでいて驚いた。JICA隊員の任期中からすでにボホールに残って自分で施設を始めようと土地購入から行っていたということで、素早い実行力に驚き。パッションが伝わってくるのは、なんとこの土地も施設建設もすべて杉山さんが自費を投じてやっているということだ。

英語ではなく、現地語で周囲の人や施設のみんなと話し、日本人1人で住んでいるのに、すっかり現地に溶け込んでいる様子で、将来的なビジョンもしっかり持たれており、すごく楽しそうなのが伝わってきた。

今日私たちが訪問したのは、前々からお話しに聞いていた施設を見に行くということもあったが、こちらでヤギも育てたりして(鶏や豚等も)いきたいということで、うちのをまずは2匹こちらへ送ることを決め、その下見のためだった。

ちょうど同時に同じように自立プログラムのためにヤギを増やしたいというミッションで、うちのヤギを送ろうという話もあったが、そちらは非常に遠い山岳地域なので、まずは近くていざというときはすぐに行ける、この施設に先に貰ってもらうことにした。恐らく3月中か4月前半には連れてくる予定。


(マンゴーの林が隣接していて牛がいる)

昨年からのエルニーニョによる暑さと雨の少なさで、うちの周辺の草が本当に枯れてきており、草場の多い所へ数匹は避難させざるを得ない状況もあった。

すでに近所のヤギが4匹、ここの敷地で草を食べていた。

今日は訪問とヤギ飼育場としての下見だったが、施設開設までの経緯やビジョンなどもゆっくりお聞きできてよかった。土地探しから工事、ビザ取得、法人登録までのそれぞれの段階が非常にスムーズに進んだということで良い事続きとのことだったが、人を助けたり人に役立つ意義あるビジョンを打ち立てて、行動していく人には周囲の人も手を貸したり応援してくれるものだなぁ、と思う。