今日の悲劇

今日も礼拝で恵みの時を過ごし、皆を送って、一旦家に帰ってヤギの移動や世話をした。サブ子が暑さのせいか、産後で弱っていたせいか、結構ぐったりしていてしばし緊急ケアすることとなった。

そして夕方、やや涼しくなってきてサブ子も寝ているものの昼時よりは随分回復してきて、私も朝も昼も食べる暇がなかったので、しばし何か食べて休憩と思っていた矢先に、お隣のマノイ・ベンが表で呼んでいる声がした。出ると、どうもうちのオスヤギのチャオが向こうで怪我しているという。すぐ走って行くと、チャオが立ちすくんでいる。

マノイ・ベンの話しを英訳してくれた奥さんのルーシー曰く、向こうのほうから10匹以上の犬の群れがやって来て、チャオが襲われ、下半身を噛まれていたと。それを見たマノイベンが、石で犬を追い払ってくれたということらしい。
この辺でヤギを襲う犬はいないが、その群れはちょっと離れた所から抜け道を通って、たびたびこっちへやって来ているようだ。犬は突然現れては去って行くため、私がそこに居たほんの5分程前には、全く人も犬も居ない状況だったので信じられない思いだった。

傷を調べると睾丸に少しばかり血がついており、小さな傷が2つほどあるのが分かった。でも場所が場所のせいか、チャオの様子は傷の大きさより深刻そうだった。何とか小屋のほうへ連れて帰り、傷をよく洗って消毒し、傷がすぐにふさがる薬草の汁を搾って傷口によく掛け流し、夜にももう一回掛け、塗り薬も縫っておいた。

チャオは腹で息をしていたのが少しマシになって、夜には割と落ち着いてきたように見えた。いずれにしてもこちらの犬猫の動物病院はヤギを診てくれないし対応ができないようで、行政の家畜獣医に問い合わせないといけないのだ。でも日曜はやっていないのでどうにもならない。だからできる事をとにかく何とかやっておいた。

明日、チャオの様子がどうなっているか分からないが、何度も神様に祈った。どうか無事に回復してほしい。