チャコとチャオの違い

チャコ(母)とチャオ(息子)はある意味似た者同士で模様も似ているが、大きく違っている点がある。
それは……

チャコは人間でいうと推定40歳の長いヤギ人生を送っているだけに、チャオと違って人間の怖さをよく知っているのだ。反面、鼻っ垂れ小僧のチャオは人間の怖さを知らない単なる怖いもの知らず。

チャオは私たちが行きたくない所に引っ張って行ったり、クーコや他のヤギをいじめて怒られたりしたとき、私たちに反抗して思いっきり頭突きで仕返しして来る。卑怯にも後ろから不意打ちで頭突きしてきたりする。
子どもなだけに手加減なしで全力でガツーンとやってくる。
また、自分より強い相手とやたら戦いたがる。しかもしつこい。

チャコも自分の子どもをいじめたり近所のヤギをいじめたりする極めて傍若無人な性格なので私たちが怒ったり制したりするし、行きたくない所へ引っ張っていったりするが、決して人間には攻撃してこない。
また、知らない人には近づかず、私たち以外の人が近寄ると大抵さささっと逃げる。

チャコは絶対勝てる相手としか戦わず、必ず自分より弱い者とだけ戦うし、いじめる(性格悪い)。
でもこれは動物的には非常に正しい状況判断をしているといえる。

やっぱりチャコは大人だ。