今日はやっとお隣のそのお隣の部屋へレモングラスティーを手土産にご挨拶に行けた。
今のアパートを内見しに来たときにちょっと挨拶した程度で、ちゃんと話したことがないまま3日目になっていた。
ここは70代のアメリカ人宣教師ご夫妻のお宅で、ちょっとご挨拶だけのつもりで立ち寄ったら、入って入ってと中に招かれた。昨日のお隣の韓国人宣教師ファミリーとのときと同じで、そのまま2時間位いろいろな話しに花が咲いた。
このヒューイットご夫妻はフィリピンには10年。今年で宣教師ビザが切れるらしく、帰国しないといけなくなるかもしれないということだった。アメリカ人宣教師がフィリピンへ入る際の宣教師ビザは期限が10年で、しかも生涯に1回しか発行されないらしい。私たちのリタイヤメントビザについて聞かれたので話したらそれはなかなかいい情報かもしれないと言っておられた。一昨日、お隣のクォン宣教師も私たちが取得した新しい種類のリタイヤメントビザは初耳だったようで、それは便利かもしれないと興味を持っておられた。
ヒューイットご夫妻は、昨年7月にこのアパートに越してこられてから、うちのアパート全3戸の残る2戸にクリスチャンが引っ越してくるようにと最初から祈っておられたという。
それまでは9年間、ボホールの離島の小さい島におられたそうだ。スーパーもないし電気もないようなところで、現地の貧しい人が住む掘っ立て小屋みたいな家に住んでいたという。
で、彼らにも日本の放射能汚染の話をしたが、本当にまたまた外国人だと状況がすぐに伝わる。話が早いっ!という感じなのだ。1を話して10を知ってもらえるというか、特に年代的にもアメリカ人だからということもあって放射能の影響をよく知っておられたからかもしれない。アメリカの使用済み燃料問題についての話などもしてくださった。
福島からの汚染瓦礫がとっくにアメリカ西海岸に流れ着いていることも知っておられたし、放射能汚染は半永久的になくならないことも、すでに福島の事件だけでも全世界が汚染されていることもご存知だった。再稼働への住民反対運動のことも(北九州の件か)。
“放射能は目には見えないものだから気づかないんだろうが、ガンなどにかかってやっと気づいたときにはもう手遅れなんだよ”とご主人も言っておられた。
そのほか、日本の地震のことや津波で亡くなった人たちや生き残った人たちはどうしているのかなどもいろいろ聞かれた。
この3か月間いろいろな外国人に放射能汚染のことを話し、彼らの反応を見てきて分かったのは、放射能汚染を否定し、なかったことにしたがる日本人の反応がいかに異常で不自然なものであるかということだ。本当に今の日本人が(一部を除き)上から下まですべておかしいのだとありありと分かるのだ。
今日は311や放射能の件だけでなくいろいろな話ができて面白かった。色々な現地情報も聞けたし、ためになった。17時に約束があったので2時間でやむなくおいとましたが、そういうのがなければずっと話していたかもしれない。アメリカ人ってそういやお喋り好きなんだったな。
17時からはまた近所のチョー牧師とその姪のヒーちゃんと市場へ買い物に行く約束をしていたので、急いで向かった。市場は何度か下見はしたが、買うのは初めて。今日までは自炊できる状況が整っていなかったので行けなかったのだ。
今日からやっと自炊を開始できてうれしかった。外食するところも少ないので続かないし飽きるし、お金もかかるし、やっぱり自炊がいい。大型モールと隣接している市場(ローカルマーケット)は安いし新鮮だ。野菜や果物の元気さが見るからに違う。ヒューイット家のご主人のダンさんも市場めぐりが大好きな人のようで、市場の交渉の仕方とか、良い店とかいろいろ教えてくださった。
そうそううちのアパート3戸のうち、お隣の2軒は間取りが全く同じ、うちだけが少し狭いが、幅が変わるだけでレイアウトは全く同じだ。でもアメリカ人はアメリカ人だなぁと思えるインテリアだし、韓国人は韓国人らしいし、私たちはまだ何も揃ってないガラーンとした状態だけど、その違いが興味深かった。