まだまだダンボール積んだままの部屋

セブと違ってこっちでは家具付き物件ではないので、収納する場所がなく、ダンボールやかばんのまま片付かない。まずは収納する棚などを買わないと片付けが始まらないので、近所のモールややや離れたモールで今日は収納用具その他取り急ぎ必要なものを買った。それでもまだまだ足りないだろうから明日からまたちょびちょびと。

こっちでは家具類や収納用具、電化製品、生活雑貨などが(物価比や額面でも)日本より高い。電化製品は小型で安いLGの冷蔵庫を今日買って(デリバリーは明日)ほぼ2万円。高い!最近日本では家電、家具類、生活雑貨などが安価になっているので、こっちの高さに驚く。
メタルのエレクターなんかでもほとんど売っていないうえ、探し回ってやっと一つだけ見つけたら日本の倍額ほどする。ソファベッドも日本の安いのと同額位。しかもこっちの家具や日用品は全部展示品現物販売で、汚れていたり破損してたりいろいろ不備がある。日本だったら確実にB品になってると思う。
今日ダイニングテーブルのいいのがあって、傷や汚れがあちこちあったので値引きしてくれと言うと“値引きはできませんが、傷や汚れを直しますから”という返事だった。

あと、配送がまた面白い。冷蔵庫は明日夕方配送しますということになったが、うちのアパートの場所がなかなか分からないようで明日無事に来てもらえるかやや不安だ。地図を書いてくれと言われたが住宅街の中だし昨夜来たばっかりなので書けない。アパートの絵をかいたりアパートの写真を見せたりしたが、日本だとそもそも住所だけで場所も分かるし、ネットで衛星画像見たらその場所の様子も何でも分かるよね……と思ってなんだかおかしかった。


冷蔵庫を買った店

そして冷蔵庫以外の荷物は店員のお兄さん2人が荷物を手持ちで歩いて、私たちがうちまで一緒に歩いてガイドするというすごい人力な配達だったのだ。また水のタンクのデリバリーも近所で頼んだら、同じようにトラックに一緒に乗せてもらって家までガイドするというやり方だった。

こういう調子ではあるけれど、接客してくれた店員さんは愛想は良いしとても良い人たちだ。スーパーのレジなんかでは愛想が悪い人も多いけれど、全体的に見ればすごく愛想がない人とすごく愛想がいい人に大きく分かれているように思う。
私がこっちに来て良かった思うのは、こっちの人が非常に愛すべき人たちに思えることだ。

今日の買い物に2、3時間、近所に住む60代(位?)の韓国人女性牧師チョウさんとその姪っ子さん(22)が付き合ってくださった。なんだかんだ買い物指南してくださって楽しかった。英語は私ととんとん位?!でまだチューターを付けて毎日習っておられる状態だが、語学力より迫力で何でも通用してしまう。それを見ていると、外国へ行っても語学力が現地での生活力を決めるわけでは決してないと思える。韓国人は押しが強いので笑ってしまうが憎めない。しかも英語の訛りが笑ってしまうほどすごいのだ。(人を笑える立場じゃないけど笑える)

で、このチョウ牧師は、息子さん夫婦が横浜に長らく住んで居たが、311後に放射能の危険を感じて彼らにすぐに日本を出るように伝えたそうだ。それで数日後にはもう息子さん夫婦はタイへ移動したという。
「それは正しい判断ですよ!」と私は感心して答えた。「私たちもそれでこっちへ逃げてきたんですよ」と言うと、「1年も経ってからなんて遅いよ!私は息子を即座に逃がしたよ」と言ってあきれていた。
はい、その通りです、先生のいうことが正しい。それが最善の選択ですよと私は答えた。外国人のほうがフツーの判断をフツーにできるんだなぁとそれを聞いて私はとてもうれしかった。
ちなみにこのチョウ先生も、フィリピンのリタイヤメントビザを取得して住んでいるそうだ。

今日結局帰宅が21時頃になったのだが、こっちでは21時にもなると車もトライシクルも一斉にいなくなり、多くの人が就寝しているようだ。モールは飲食店も含め21時には閉まってしまうし、その前から人が少なくなっている。すごい朝型社会なのだ。帰り道が懐中電灯あったほうがいいぐらいの状況だった。
帰るとアパートの門扉が閉まっており、門扉のカギをまだ貰っていなかったので困っていたら、大家さんからうちのアパートの管理を任されている若夫婦が私たちを待ってくれていたようで助かった。


うちのアパートと隣接しているSt.Josephビレッジ内の様子。のどかだ。

ついでにうちに置き去りにされていた古いベッドマットも持って帰ってくれたし、2Fの断水も直してくれていた。アリ対策も明日の朝やってくれるという。どうもうちの梁に穴が開いていてアリの巣?があるようだ。誰もおらず食べ物もなかったのにやけにアリが外から室内へ出入りしているのでおかしいなと思っていた。明日はアントチョークとかいうアリ撃退チョーク(黒板に書くチョークみたいなやつ)があるらしく、それを持ってきてくれるらしい。この若いフィリピン人のご夫婦もとても親切な人たちだった。

その後掃除などもして汗だくになり、今日も1日クタクタで昨日同様ぐっすり眠れそうだ。