最後の一片

私はフィリピン人は日本人と似ているところが多いと感じている。長く滞在するにつれ違いのほうが目立つようになるのかもしれないが、今のところ、私にとっては違うところより似ているところのほうが分かりやすい。
私はフィリピン人は日本人同様、結構人に気を使って生きているような気がする。面と向かってNOとは言えない、誘いを断れないなどの優柔不断な気遣いも似ている。
非常にシャイな面、常に人と寄り集まって生きている相互依存的な面などもよく似ていると思う(さみしがり屋なのかなー)。

先日、大勢でシェアして食事をするとき、お皿に残ったおかずの最後の1片が残っていることにも気付いた。日本ではこれを“遠慮のかたまり”というが(地方によって違うかも?)フィリピンも遠慮のかたまり文化があるのだ。聞けば、日本人と違う点は最後の一片を“どーぞ、どーぞ”と人に勧めないことらしい。残したまんま放置している様子。

今、英会話学校のグループレッスンがフィリピン人先生に日本人2人、台湾人2人なのだが雰囲気に違和感がなく所詮近隣アジアの同類項の人たちなのだと思える。
ちなみに私はこっちにいる東北アジア系の人たちの見分けがつかないので全然見る目がないのかもしれない。日本人か韓国人か台湾人か、中国人かも分からないことが多い。てっきり日本人だと思ったら違っていたりしてみんなよく見分けているので感心する。うちの旦那も鋭いタイプではないにもかかわらずなぜか出身国の違いをよく見分けており、私が学校で“あの学生さんは日本人だよね?”などと聞くと、“あれのどこが日本人なんだよ!”と言われる(確認するとやっぱり旦那が正しい)。

こっちにはリタイヤ世代の白人おじさん(おじいちゃん?!)と若いフィリピン人のカップルが非常に多いが、白人で現地人化していて、一瞬白人と気づかないような人も結構いる。セブ以外の島でもフィリピンには結構西欧の人たちが移り住んだり長期ステイしている。