初上陸のセブ―2日目・11月24日 CebuPot1日視察ツアー(語学学校について)

セブ、2日目はビザ取得代行や現地情報提供を行っているセブポットさんに1日視察ツアーをお願いしてあった。
あらかじめ見たいところをリクエストしておけばスタッフがアレンジし、送迎もしてくれるという有難いツアーだ。

ツアーは9−15時位ということだったので、私たちはセブシティと(セブ島と2つの橋でつながっている)マクタン島内の語学学校とその寮、そして賃貸アパートだけに絞って、アレンジをお願いしていた。
何せセブ島内の語学学校だけでも150校からあるというのだ。自分たちで片っ端から見て歩くという事は不可能だ。また、事前に聞いたところ学費はほぼ横並び、質的にも一部を除いて大差はないということだったので、雰囲気、ロケーション等総合的な好みが決め手になるのかなという感じだった。
オンライン学校を経営している人に聞いた話では、生徒人数が多く規模の大きい所のほうが良いということだった。

私たち夫婦はTOEFLTOEICなどを受けたこともないし受けようとしたこともない。留学経験もない英語素人だからまずはある程度の英語力だけで十分だ。
韓国人学生が圧倒的に多いセブの語学学校だが、彼らも安価なセブである程度学び、ビジネス英語などそれ以上のレベルを目指すなら欧米圏へ再留学するそうだ。セブの英語教師は白人ネイティブではなくほぼフィリピン人なのだが、彼らはニュートラルな英語(元アメリカ領だったので米語だが)を話し、比較的クセがないため初心者が学ぶには悪くない。しかもほぼマンツーマンの濃〜い授業が売りだ。フィリピン人は学校へ行けない貧しい人達を除けば、現地語と英語の両方を話す。
学生の比率は韓国・日本がほとんどで後は台湾やロシア、中東諸国等いろいろのようだ。

今回、マクタン島で1校、セブ市内で2校、賃貸アパートは2部屋内見させてもらえた。語学学校では見学のほか担当者からの学校説明、15分程のお試しレッスンも体験できた。
それぞれに良いところがあるのだが、まずはロケーションが重要だとセブポットさんからアドバイスを頂いた。マクタン島のほうが物価が安いから住むにはいいかなと当初は思っていたが、セブシティで仕事を探すなど次のステップへ進みやすくしておいたほうがいいのではないかというアドバイスを頂き、考え直した。

最初に行ったマクタン島内のCELI語学学校は海のそばにあり、海風が気持ちよく、雰囲気はとてもよかった。カナダ人経営で、韓国人や日本人学生が多いもののそれ以外にも多彩な国籍の学生が学んでいる。元ホテルを語学学校に改装したらしく寮の部屋も落ち着いていてきれいだ。生活自由度も高く授業レベルも高いとスタッフが自負していた。

次に行ったのがセブシティにある、韓国人経営でIELTSやTOEICTOEFL対策など受験に強いSME語学学校。専門学校らしいところで、別の場所に“スパルタコース”なる監禁英語づめの授業だけをやる校舎もある。また、来年5月にもセブシティ郊外に新校舎ができる予定がある。
ここは学校っぽくてよかったが、体験レッスンの女性先生にアジア人らしいなまりが感じられ(Rの発音が特に)聞き取りにくかったことと、全体の空気感があまり好みでなかった。また、私たちが入学した場合は来年5月からは新校舎と新しい寮へ移らないといけないかもしれないとスタッフが言っていたのでそれがネックとなった。

そして、最後に行ったのがUSP(南フィリピン大学)の中にある語学学校、USP- ESLだ。ここはスペイン領時代の建物を残した大学で、古いんだけど味があり、ゆったり感がある。廊下などの共有部分が無駄に広くて笑ってしまう。市内のごちゃごちゃした場所にあるのに内部は昼寝が気持ちよさそうなのんびり感が漂っている。また、マンツーマンお試しレッスンを担当してくれたのが若いフィリピン人男性で、どうもオカマちゃん?らしき雰囲気なのだ。私の事前情報収集ではセブにはゲイとかおかま系がやけに多い(カトリック国なのに)。その先生も小柄で、声が女性ぐらいのキーで話しぶりも女性っぽい。そして発音がネイティブのように美しい。聞けばフィリピン国内で学んだだけで欧米留学などはしていないそうだ。文法重視だが教え方も上手でとにかく楽しかった。この学校の教師は全員教育学部卒業の人達らしく、教え方という点を重視しているのだろう。
教室は手作り感満載で、マンツーマンブースの壁には防音材として紙製の卵ケースが全面に貼り付けてある。そういうローテク感も私は好きだ。


南フィリピン大学内にある語学学校、USP- ESLの寮と庭部分。寮は1人部屋(広め・狭め)と2人部屋(広め・狭め)の4種類ある。私たちは2人部屋の広めを希望しておいたが入れない場合は、近郊で賃貸アパートを探さないといけないし、いずれにせよ卒業後に備えて途中でアパート探しは開始しないといけない


旦那ちゃんも、最初の2校が悪いわけではないがロケーション的にUSP-ESLがいいだろうね、ということで異論はないようだった。旦那ちゃんとしては最低レベルの英語を身につけないと何にも仕事ができないので、それが気になって焦っているようだ。でもね、こういう場面でこそ生きた信仰が問われるのだよ。旦那ちゃんにもこの際、雇われ仕事じゃなく自営で何かチャンスを見つけたら?とも勧めてるけど、なんせ公務員しかやったことがない人なので、自分で仕事始めるなんてどうしたらいいのか分からないのだ。
ただ、彼は移住の決断が早かったし切り替えも早かった。素直な人でもある。そういう面が新たな環境でうまく引き出されたら、と願う。神さまが送り出そうとしてくださってるのだ。心配は無用、やることをやって神さまに期待していればいいと思う。

私も当然生活費を稼ぐため仕事をしないといけないが、日本との仕事も視野に入れているし、何にせよ自営希望なので、英語はできるだけ楽しんで生きた英語を身につけたい。受験対策じゃないし、仕事にせよ何にせよ人づきあいって英語力そのものより話の中身や人間性のほうが重要だから、付き合いを広げることにも力を入れたい。