フィリピンには中学校がないというので前からどうなっているのかと思っていたのだが、今日話のついでに英語学校の先生に聞いてみた。すると、
4-6歳はプライマリースクール
7-12歳はエレメンタリースクール
13-16歳はハイスクール
17-20(or22歳?)College or University
ということらしい。
(調べるとフィリピンの義務教育は6年間だそうなので、エレメンタリーだけってことかな)
日本の中学がハイスクールの年齢にほぼ相当するのか。どうりでこっちの高校生がやけに幼く見えるわけだ。うちの語学学校は同キャンパスに小・高・大が含まれているUSP(南フィリピン大学)内にあるので、普段小さい子から大学生までごちゃ混ぜにその辺をうろうろしているのを見るが、高校生が幼すぎるのだ。
教会でも高校生くらいかと思って、あなたは高校生?と聞くと大学生だと言われて、えらい子どもっぽい大学生だなと思っていたので、やっと謎が解けた。
あと、夜間高校の看板が出ている学校もあったのと、プライマリースクールの前には幼稚園もある。
しかしどこも日本の学校のように広くて整然とはしておらず、キャンパスが狭いし運動場が人数の割に小さいと思う。土地がないわけではないのになんであんなにごちゃついているのだろう。こちらへ来たばかりのころは何でこんなに子どもの数が多いのに学校は狭いの?と思った。USPはまだ大学らしく大きいほうだと思う。専門学校かテナントビルのような大学が結構あるので……。
あと日本と違うのは学校にでもスーパーにでもお店にでも教会にでもどこにでも警備員がいること。
フィリピン人は4歳あるいは7歳から(幼稚園からの子は幼稚園から)英語を習って実際に使っているのでほとんどネイティブに近い取得の仕方をしていると思う。発音には訛りが強い人も多いがネイティブに近い人もまた多い。訛りが強いと言っても日本人に多いカタカナ喋り的英語よりはずっとましだと思う。
国語のタガログ語と英語と、地方語の(セブなら)ビサヤ語(=セブワノ語)の3つの言語を、学校教育を受けた人なら子どもからじいちゃんばあちゃんまで誰でも日常的に操っているのだからすごいなと思う。
ちなみにセブを含むビサヤ州(=フィリピン中部)の人たちはビサヤ語を母語、第2言語を英語、3番目がタガログ語だと思っているようだ。タガログ語は普段は使わない。TV番組等で見聞きするくらいの頻度でしか実際には使っていない模様。
私は国際結婚の友人が多いが、子どもたちはみるみるバイリンガルになっているのに対し、友人であるママのほうは英語力にほとんど進歩がないのを見て(独身時からペラペラだった友人は別)、自分も子どものころから自然に覚えていたら今頃苦労してなかったのになぁとしみじみ思う。