写真:フィンランドのアハティにあるアハティ動物園で竹を食べるジャイアントパンダ © Matti Matikainen/Xinhua
【RT】2024年9月24日 09:30 ホーム世界のニュース
https://www.rt.com/news/604562-finland-return-pandas-china/
フィンランド国営放送イールが報じたところによると、パンデミックとウクライナ紛争に関連した負債の増加が原因で、この措置が取られることになった。
フィンランドの動物園が、飼育費を捻出できなくなったため、2頭のジャイアントパンダを中国に返還する準備を進めていると、国営放送局のイールが報じた。
ルミとピリュと名付けられたパンダは、2018年1月にフィンランド第2の規模を誇る民営の動物園にやってきた。
中国の習近平国家主席が北欧の同国を訪問し、動物保護に関する共同合意に署名してから9か月後のことだった。
しかし、アタリ動物園は近年財政難に直面しており、運営側は9月23日(月曜日)、パンダを予定より早く今年中に中国へ返還する計画であると発表しました。
同動物園は、コロナウイルス感染症(コビッド19)のパンデミックによる負債の増加、観光客の減少、インフレの高騰、ウクライナ紛争中の金利上昇など、決定の理由をいくつか挙げています。
動物たちを15年間借りる契約のもと、動物園は年間約100万ユーロ(110万ドル)を中国に支払い、その資金は種の保護に充てられる。
動物園はパンダの維持管理に関する費用も負担する。
資金難に苦しむ同動物園は昨年、フィンランド政府に500万ユーロ(550万ドル)の助成金を要請したが、申請は却下された。
絶滅の危機に瀕しているとされるジャイアントパンダは、中国を象徴する動物である。
数十年にわたり、北京は外交政策および野生生物保護の一環として、各国にパンダを贈呈してきた。今年初め、中国は20年以上ぶりに米国との間で「パンダ外交」を再開した。
中国の指導者であった毛沢東は、1972年に当時の米国大統領リチャード・ニクソンに初めてパンダ2頭を贈りました。
これは、米国の指導者が中国を歴史的に訪問した後のことであり、相互の政治的関係の基礎を築くことになりました。
1984年以降、中国はパンダの贈呈から貸与に切り替えました。