岸田首相、選挙敗北で退陣へ: 動画スクリーンショット
【Insider paper】AFPA 2024年8月14日 15時22分
https://insiderpaper.com/unpopular-japan-pm-kishida-to-step-down/
岸田文雄(きしだ・ふみお)首相は8月14日、来月にも退陣する意向を表明し、低支持率と低迷する経済に悩まされた3年間の任期に終止符を打つ。
数十年間ほとんど途切れることなく政権を維持してきた与党・自民党は、来月党首選を行い、勝者が首相になる予定だ。
岸田氏は8月14日(水曜日)、党首再選を目指さないと述べた。
「今回の総裁選では、自民党が変わりつつあること、新しい自民党であることを国民に示す必要がある」と岸田氏は東京で記者団に語った。
「そのためには、透明で開かれた選挙と自由闊達な議論が重要だ。自民党が変わることを示す最も明白な第一歩は、私が身を引くことだ」と語った。
2021年10月から自民党総裁を務める岸田文雄氏(67)は、日本人の所得を直撃する物価の上昇やいくつかのスキャンダルを受け、自身と党の世論調査の評価が急落するのを目の当たりにしてきた。
11月、岸田氏は17兆円(当時1000億ドル以上)の景気刺激策を発表し、インフレからの圧力を緩和して首相の座を救おうとした。
しかし、世界第4位の経済大国である日本では、有権者からも党内からも不人気だった。
多くの日本の有権者にとって馴染みのない、歓迎されない現象であるインフレとともに、成長率は低迷し、円相場は急落した。
- 早期退陣
岸田外相は、ロシアの侵攻以来、ウクライナに断固とした態度で味方し、アメリカの後押しを受けて、中国に対抗するために日本の防衛政策をより強靭なものにしようと動き、海外から称賛を浴びた。
彼の「揺るぎないリーダーシップ」の下、岸田外相は「時の試練に耐えるインド太平洋地域全体の安全保障同盟とパートナーシップの格子の構築に貢献した」と、ラーム・エマニュエル米大使はX日に述べた。
岸田外相は、理論的には2025年まで政権を担うことが可能であり、その地位を固めるために解散総選挙を行うのではないかという憶測もあった。
しかしNHKは、自民党内部では岸田氏のもとでは選挙で惨敗するとの声が高まっていると報じた。自民党は4月の補欠選挙で3敗した。
岸田氏は昨年、パイプ爆弾テロ事件から無傷で逃れたが、資金パーティーに絡む大規模なキックバック・スキャンダルでも厳しい批判にさらされている。
上智大学の政治学教授である中野晃一氏によれば、岸田氏は党首争いに負けることを恐れて辞めたのであり、党の長老たちからそうするように勧められたのかもしれないという。
「彼は自民党内の結束を固めることに失敗した」と中野氏はAFP通信に語った。
しかし中野教授は、「自民党のリーダーにとって、3年間政権に留まることは平均より長い」と付け加えた。
- 初の女性総理?-
河野太郎デジタル担当相や高市早苗経済保障相など、日本初の女性首相となる可能性のある人物が何人か後継者として取りざたされている。
他には、元党ナンバー2の石破茂氏、元環境相で小泉純一郎元首相の息子の小泉進次郎氏などがいる。
資金スキャンダルのせいで、岸田氏は自民党内の強力な派閥を解散に追い込んだ。
「総選挙が近いので、自民党議員や党員は国民に人気のある(党)総裁を選ぶ可能性が高い」と神戸大学の藤村直史教授(政治学)は言う。
しかし、有権者の大庭健太郎氏(40)は、どの候補者も心に響かないと語った。
「最近、自民党のネガティブな面が浮かび上がってきているので、政権交代はいいアイデアかもしれない」と、この会社員はAFPに語った。
「樫野明人氏(26)は「個人的には若い人に政権を担ってほしい。」
「今まで年配の政治家ばかりがこの国を引っ張ってきた。」