イスラエル、日本の長崎平和式典に招待されず

Japan's Nagasaki holds off inviting Israel to peace ceremony

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【Insider Paper】時事通信 2024年7月31日 午前6時41分

https://insiderpaper.com/israel-not-invited-to-japans-nagasaki-peace-ceremony/

長崎市の平和祈念式典にイスラエル大使は招待されないと、同市長が7月31日に発表した。


日本の南に位置する長崎市は6月、1945年のアメリカによる原爆投下の記念日である8月9日のイベントに、数十の国と地域の代表者を招待した。

 

鈴木四郎長崎市長は記者団に対し、この決定は「政治的な動機によるものではなく」、「平和で厳粛な雰囲気の中で式典を開催したい」という願いに基づくものだと語った。


長崎市は、「現在の中東情勢をめぐる世界的な様々な動き」から生じる「潜在的な不測の事態のリスク」を理由に、ギラード・コーエン大使の招聘を控えていた。

 

そのリスクに対する懸念はまだ続いており、鈴木氏はコーエン氏の招聘を「非常に厳しい決断」だと述べた。


鈴木氏は6月、長崎がイスラエル大使館に「即時停戦」を求める書簡を送ったと述べた。


同大使は、7月31日の決定を「遺憾」とし、「世界に誤ったメッセージを送るものだ」と述べた。

 

「日本の親しい友人として、また同じ志を持つ国として、イスラエルは長年にわたりこの式典に出席し、犠牲者とその家族に敬意を表してきました」と、彼はソーシャルメディアXに書き込んだ。


イスラエルは2023年、パレスチナの過激派組織ハマスによるガザへの攻撃を受け、大規模な軍事攻撃を開始した。


イスラエルの公式発表に基づくAFP通信の集計によると、10月7日のハマスの攻撃により、イスラエルでは1,197人が死亡した。


ハマスが統治するガザの保健省が提供したデータによれば、戦争が始まって以来、ガザ地区では39,400人以上のパレスチナ人(ほとんどが民間人)が死亡している。


広島市イスラエルを式典に招待したが、その書簡の中で「一刻も早い停戦と対話による解決」を求めたと、広島市の関係者は述べた。


第二次世界大戦終結につながった1945年8月の米国による原爆投下で、広島では約14万人、長崎では約7万4千人が亡くなった。