デンマーク、家畜に世界初の炭素税導入へ グローバリストが飢饉を引き起こすため、食料サプライチェーンを標的に

【Natural News】2024年06月30日 オリビア・クック 著

https://www.naturalnews.com/2024-06-30-denmark-world-first-carbon-tax-on-livestock.html

デンマークは自国の農家に炭素税を課す最初の国になろうとしている。家畜への課税は2030年に実施される予定だ。


この税金は、牛、豚、羊から排出される温室効果ガスを対象とするもので、主流派の科学者がいわゆる気候変動に大きく影響すると主張するメタンガスの重要な排出源に対処するものである。

 

このイニシアチブを発表したイェッペ・ブルース税制相は、この税は2030年のデンマーク温室効果ガス排出量を1990年比で70%削減することを目的としていると主張した。


課税額は、2030年には二酸化炭素(CO2)換算で1トンあたり300クローネ(43ドル)から始まり、2035年には750クローネ(108ドル)まで引き上げられる。

 

所得税が60%控除されるため、実質的なコストは当初120クローネ(17.30ドル)程度となり、2035年には300クローネまで上昇する。


気候変動に関する議論では、二酸化炭素がしばしば強調されるが、米国海洋大気庁によれば、メタンは20年間で約87倍も熱を閉じ込める効果があるという。メタンガスは2020年以降に急増し、人為的なメタンガス排出の約32%を家畜が占めている。


ブルース氏は、この取り組みによってデンマーク2045年までに気候変動を中立化するという目標に近づき、他の国にとっても前例となると強調した。

 

ニュージーランドは以前、2025年までに同様の課税を導入しようとしたが、農家からの反発と政権交代により計画は中止された。


家畜から発生するメタンは主に消化によるもので、特に牛ではげっぷを通して放出される。家畜のメタン排出の約90%はこのプロセスによるもので、残りは糞尿池からのものである。

 

デンマークの決定は、政府、農家、業界代表、労働組合の交渉の末に下された。

デンマークの自然保護協会は、この税制を「歴史的な妥協案」として歓迎し、2030年以降、デンマークの食品産業が変革していくための布石を打ったとしている。


牛1頭は年間約6トン(6.6米国トン)のCO2換算を発生させる。乳製品と豚肉の主要輸出国であるデンマークは、豚の排出量が著しく少ないにもかかわらず、豚にも課税する予定だ。


広範な合意に支えられたこの課税案は、179議席を有するデンマーク議会で可決される見込みだ。

 

2022年6月現在、デンマークの牛の頭数は約148万頭で、2021年よりわずかに減少している。


■■デンマーク、炭素税構想の有効性を疑問視されるも推進中

 

デンマークの新しい畜産炭素税は、牛、豚、羊から排出されるメタンを対象とし、いわゆる気候変動に対処することを目的としている。

 

デンマークは、農業と化石燃料インフラの非効率性をターゲットにすることで、メタン排出を削減することを約束した150以上の政府のひとつである。


オークランド大学のケビン・トレンバースは、牛からのメタン排出に課税しようとしたニュージーランドの試みを解体した論文の中で、政策立案者がメタン排出をターゲットとする背景にある科学には根本的な欠陥があると指摘した。


人為的な気候変動を信じているトレンバース氏は、現在のメタンの急増は約30年後には何の影響もない。


オーストラリアのメディア『ザ・カンバセーション』に寄稿した。

 

政策立案者が本当に家畜からのメタン排出を安定させることに関心があるのなら、家畜の飼料を変えることでどのような効果があるのか、あるいは家畜の数を減らすのではなく安定させることさえ研究すれば十分だろう、と彼は付け加えた。