米国、「慢性的な財政赤字」を警告

© Getty Images / dblight

【RT】2024年6月29日‐ 09:18 ホームビジネスニュース

https://www.rt.com/business/600140-us-national-debt-warning-imf/

国際通貨基金IMF)は、ワシントンの財政政策の持続的な「転換」を批判した。 


国際通貨基金IMF)は11日、米国の財政赤字と債務増加は世界経済にとって「増大するリスク」であり、早急に対処する必要があると警告した。


IMFの最新の統計によると、国家債務は積み上がり、35兆円に近づいている。

 

また、アメリカの連邦財政赤字は、2022会計年度の1兆4000億円弱から昨年は1兆7000億円弱に急増した。

 

米国の公的な財政監視機関である議会予算局は今月初め、今年の財政赤字は1兆9000億円弱、GDPの約7%に達する可能性が高いと予測した。

 

このような高水準の財政赤字と債務は、財政資金調達コストの上昇や、満期を迎える債務の円滑なロールオーバーに対するリスクの増大など、米国経済や世界経済にさらなるリスクをもたらす可能性がある」と、IMFは米国経済政策「第4条」レビューの中で述べている。


「これらの慢性的な財政赤字は、緊急に対処する必要がある重大かつ持続的な政策のミスマッチを表している」と付け加えた。


米国は、2023年1月に31.4兆ドルと法的に定められた債務上限を超えた。

 

米国財務省が何カ月もデフォルトの危機を警告した後、ジョー・バイデン大統領は2023年6月に債務法案に署名し、2025年1月まで上限を保留した。

 

これにより、政府は来年まで無制限に借金を続けることができるようになった。

法案が承認されてから2週間も経たないうちに、債務は32兆円弱まで急増し、それ以来膨れ上がっている。


IMFはまた、ますます攻撃的になっているワシントンの貿易政策にも厳しい批判を向けた。

 

中国との緊張の高まりに言及したかのように、IMFは中国が「貿易制限を拡大し続け、2023年の銀行破綻で浮き彫りになった脆弱性への対処が十分に進んでいない」ことで、世界の金融の安定が損なわれる可能性があると指摘した。

 

IMFの声明は、米国の過剰支出に対する最新の警告に過ぎない。

 

6月25日(火曜日)、経済協力開発機構OECD)は、米国の債務残高対GDP比が第二次世界大戦以降で最高であると発表した。

 

債務残高対GDP比は、その国の返済能力を測る指標である。

 

OECDによれば、昨年、国の借金はGDPの122%に跳ね上がった。