遺族が2018年と2019年の飛行機事故犠牲者の写真を掲げる中、上院公聴会に出席するボーイングCEOのデイブ・カルフーン(2024年6月18日、ワシントンDC)。© Andrew Harnik/Getty Images
【RT】2024/06/19 11:40 ホームビジネスニュース
https://www.rt.com/business/599553-boeing-cant-find-new-ceo/
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、航空宇宙大手のボーイングは、複数の安全性問題で厳しい監視の目を向けられている。
航空宇宙大手のボーイングは3月、ボーイングの評判回復を目的とした経営陣刷新の一環として、現最高経営責任者のデービッド・カルフーンが年内に退任すると発表した。
アラスカ航空が1月に運航していた737 MAX9のドアパネルが空中で吹き飛び、機体側面にぽっかりと穴が空いたのを皮切りに、同社の旅客機は今年、数々の事故に遭遇している。
米連邦航空局(FAA)は、ボーイング社に対していくつかの調査を開始した。
内部告発者たちは、737マックス、787ドリームライナー、777の製造に深刻な問題があったと主張している。
ある調査の一環として、カルフーンCEOは6月18日(火曜日)、米上院議員から同社の安全性に関する曖昧な記録について尋問を受けた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)が関係者の話として伝えたところによると、GEエアロスペース社のラリー・カルプCEOは、ボーイング社からの後任検討の要請を辞退したという。
同誌によると、カルプ氏はリーン・マニュファクチャリングの第一人者として知られている。カルプ氏はGEエアロスペースに留まる意向だという。
ボーイングの民間航空機部門のステファニー・ポープCEO、スピリット・エアロシステムズのパット・シャナハンCEOなど、他の候補者たちは、トップへの道を歩む上で様々な問題に直面している、とWSJは書いている。
家電メーカー、キャリアのCEOでボーイング取締役会のメンバーでもあるデビッド・ギトリン氏は、4月に候補者リストからの除外を申し出た。
ボーイング社幹部は、6月末までに契約を成立させたいと述べている、とWSJは指摘している。
米司法省は5月、約350人が死亡した2018年と2019年の2件の墜落事故をめぐり、ボーイング社を訴追することを検討していると発表した。
これらの事故は、同社がパイロットに知らせていなかった誤ったピッチ制御システムによって引き起こされたことが判明した。