ロシアの輸出に占める「有害な」欧米通貨の割合はルーブルが優勢 - プーチン大統領

スプートニク / アレクセイ・スホルコフ

【RT】2024/06/07 13:46  ホームビジネスニュース

https://www.rt.com/business/598943-russian-ruble-toxic-currencies-putin/
ロシア大統領によると、「非友好的」な国の通貨での決済シェアは半減しているという。

ロシアの対外貿易に占めるルーブルの割合は増加の一途をたどっているが、一方で「非友好的な」国の通貨での支払いは減少している、とプーチン大統領は6月7日(金曜日)、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)の本会議で演説した。

 

『非友好的』とは、ウクライナ紛争を受けてロシアに厳しい金融制裁を課している国々を指す。

 

昨年、非友好的な国のいわゆる 「有害 」通貨によるロシアの輸出代金の割合は半減した。

 

同時に、輸出入取引におけるルーブルのシェアは拡大しており、現在では40%に近づいている」とプーチン大統領は述べた。

 

プーチン大統領はまた、2021年以降、国際決済におけるロシア通貨のシェアが3倍になったと指摘した。

 

ウクライナ紛争で欧米諸国が制裁を科す中、ロシアは対外貿易においてドルやユーロに代わる通貨を積極的に導入した。

 

それ以来、欧米通貨が絡む銀行口座数や企業・金融機関間の取引は激減している。紛争以前、ロシアの決済に占める米ドルとユーロの割合は約90%だった。

 

プーチンによれば、現在ロシアの貿易高の4分の3を友好国が占めているという。


プーチン大統領は、ロシアは今後も他国との自国通貨によるクロスボーダー決済を強化していくと述べた。

 

プーチン大統領はまた、BRICS諸国が欧米の代替手段に依存せず、独自の決済インフラを開発していることを強調した。