ロシアはアフリカ諸国との貿易でドルを捨てたい

米国通貨の武器化により、多くの国が代替通貨を探すようになったと、あるトップ・バンカーが語った。


地図上の南アフリカの通貨 © Tetra Images

【RT】2023年7月30日

https://www.rt.com/business/580399-russia-africa-national-currencies-trade/


現在開催中のロシア・アフリカ首脳会議で、相互貿易における代替決済メカニズムが取り上げられる予定だと、ロシアのトップ・バンカーの一人が7月27日(木曜日)に語った。

 

サンクトペテルブルクで開催されたイベントの傍らで記者会見したロシア第2位の銀行VTBのアンドレイ・コスティン最高経営責任者(CEO)は、米ドルは武器化されており、そのため各国は貿易で米ドルを使用することから徐々に遠ざかっていくと述べた。

 

「構造的な変化は必ず起こる。アフリカ諸国もまた、このことを踏まえて行動している。アフリカ諸国もまた、この点に着目して行動しており、すでに自国通貨による情報交換や決済のシステムを構築し始めている。これは有望な傾向です」

 

「代替通貨による貿易決済の割合は、今後も増え続けるでしょう」と彼は締めくくった。

 

ロシアとBRICSのメンバーであるブラジル、中国、インド、南アフリカなどの発展途上国の貿易パートナーは、制裁措置によってモスクワが欧米の金融システムから事実上切り離された後、相互貿易において代替通貨に切り替え始めている。

 

この傾向を支持すると表明する国も増えている。


プーチン大統領は今月初め、モスクワと最大の貿易相手国である北京との間の取引の80%以上がルーブル人民元で決済されていることを明らかにした。

 

 

ロシアは今月初め、東南アジア諸国連合ASEAN)の国々、すなわちブルネイカンボジアインドネシアラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムと自国通貨への切り替え交渉を開始する計画を発表した。